ロマン派ゴルフ作家語る
試打ラウンドに同伴してくれた仲間は、僕をよく知っていますので、『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』を打っているのを見て、「自分のドライバーより良い感じに見える」という感想だったようです。
色々なボールが出てしまうドライバーをコントロールすることで快感を得られる、と考えるゴルファーには、『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』をオススメします。ツアードライバーとしての基本性能は、素晴らしいのひと言です。やさしいですが、やさしすぎず、必要なスペックはすべてハイレベルです。
色々なボールが出てしまうことが、ミスになってしまって、むずかしいと感じるゴルファーには、『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』はオススメできませんが、前モデルのドライバーより少しやさしくはなっていますので、参考にしてください。
僕はパーシモンのウッドでゴルフを覚えて、競技ゴルファーだった10数年間を木製のヘッドでゴルフをしていました。その影響は、小さいながらも、最終的な決断をする際には、必ず影響しているような気がします。『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』を打つ前から“好きだぁ”と感じた背景には、昔からのゴルファーがシビれるポイントを刺激されたからだと思います。
『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』は、ヘッドがシャープに締まって見えるのです。それが、振りやすさに影響します。アドレス時に、方向性に不安があると、どうしても、振りにくくなるからです。ヘッドの細かいところまで、実に丁寧に作ってあります。
『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』を使用したホールで、左に出球が飛んで木に当たってしまったホール以外は、完璧でした。こう打ちたい、と念じるままに、アドレスが出来て、後は振るだけで良かったのです。弾道も素晴らしかったです。同伴競技者が褒めるのは、そういう部分も入っているのだと思います。
でも、結局は、古いテクノロジーなのでしょう、という声も聞こえてきそうです。フルチタンのドライバーは、確かに、市場では消えつつあります。今後、『スリクソン ZX Mk II ドライバー』シリーズがきっかけになって、フルチタンヘッドの系譜が広まっていくかと問われたら、僕も“それはない”と予測しています。
とはいっても、自分が購入すると考えたとしても、『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』と兄弟モデルの『スリクソン ZX5 Mk II LS ドライバー』は、現時点での最高峰のドライバーの一つで、購入候補に楽々入ります。フルチタンであろうが、カーボンであろうが、結果が全て。結果が出るクラブとして『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』は、ほぼ100点満点です。
時代に流されて、ゴルフクラブを楽しむのも、ゴルフクラブを味わうのも面白いです。トレンドは無視して、ジャストナウの結果だけを追い求めるのもゴルフクラブを使い熟す快感がありそうです。『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』は、フルチタンの最終形態の2022年のラスボス的なクラブです。
プロ並みの腕前のゴルファーから、女性用のクラブでは物足りないという女性ゴルファーまで、全てのゴルファーが打っても、機能を発揮するドライバーとして、『スリクソン ZX7 Mk II ドライバー』は試してみるべきドライバーです。
試打クラブスペック
ボディ素材 :Ti-811 Plus
フェース素材:チタン(Super-TIX 51AF)
ヘッド体積 :450
ロフト角 :10.5度 ※9.5度もあり
長さ :45.25インチ
ライ角 :58.5度
シャフト :Diamana ZX-II 60(S)