1回振っただけで最適なヘッド&シャフトが見つかる!?
そこで今回はティーチングプロ兼クラブフィッターの関雅史プロに、「VICTORIA GOLF STUDIO」を実際に体験してもらうことにした。スイング、ギアの両面に精通するスペシャリストの目に「VICTORIA GOLF STUDIO」はどう映るのか?
「VICTORIA GOLF STUDIO」ではまず、普段使用しているドライバー、もしくは使用しているものに近いスペックの試打クラブに最新のモーションセンサーを装着してボールを打つことから始める。現在のスペックが合っているのか、スイングの特徴がどんなものかを解析していくのだ。
「VICTORIA GOLF STUDIO」では、モーションセンサーと膨大なデータを用いることで、短時間で自分に合った運命のクラブを推奨してくれる。本来、時間も手間もかかるもので合ったフィッティングが、多くのゴルファーにとって一気に身近なものになったと言えそうだ。
最新センサーを使うことによって一瞬でスイングタイプが分かる
まず、キモとなるのは最新センサーを用いて、一瞬でスイングタイプを解析できることだ。
「VICTORIA GOLF STUDIO」で使用するセンサーは、シャフトに装着することでスイング中のスピード変化やインパクト時のフェースアングルなどを3D計測することができる。特に重要視しているのがテークバック、切り返し、インパクトの3つのスピード。どのタイミングで加速し、どのタイミングでブレーキがかかるのか。そういったスピードの変化を分析することで最適なシャフトを推奨できるのだ。
「分析内容はすごく的確ですし、自分のスイングを知れるのはすごく意味のあることですよ。“VICTORIA GOLF STUDIO”を受けることで、自分に合ったギアを今後探しやすくなりますし、スイングの改善点なども見つけることもできます」(関プロ)
スイングにマッチする重心設計が分かる
重心データは3つの項目に分かれていて、「重心高さ」、「重心距離」、「重心深度」がある。
「重心高さ」は、ヘッドの入射角に影響する部分で、例えばアッパーブローに打つタイプのゴルファーであれば打点がフェース下部になるので低重心なモデルが合う。逆にダウンブローであれば打点はフェース上部に来るので重心が高めのものが推奨される。
「重心距離」はインパクト前後のヘッドの動きに影響する。アウトサイド・インに振る傾向の人であれば重心距離の長いタイプ、インサイド・アウトが強いタイプであれば重心距離の短いタイプと相性がいい。
「重心深度」は、インパクトの瞬間のフェース向きに関わる。開いて当たる傾向が強い人には深いモデルが推奨されるし、閉じる傾向にあるなら浅めのモデルを使うことで真っすぐ当たりやすくなる。
自分に合った重心設計のドライバーであれば、インパクトが適正になるので飛距離と方向性が劇的に改善されるわけだ。現場では、経験豊富なフィッターが丁寧に分析結果について説明してくれるため、スイングやギアについての知見を増やすこともできるだろう。
「ボクの場合は、重心距離が中間、重心高さが低めで、重心深度の深いものが合うという結果でした。深重心が合うというのが意外でしたが、打ってみると確かにストレートな弾道が出て、方向性が良くなっていました。入射角に対して重心高さを合わせるというのは、すごく興味深かったですね。今まで自分が考えなかった選択肢が出ることもあって面白いですし、説明を聞くと“打ってみたい”と素直に思えます」(関プロ)