ロマン派ゴルフ作家語る
個人的には、好みの問題で『#01』が大好きで、動画も、長いパットから短いパットまで良く入りました。入り出した止まらない秘密な感じと完成度がリンクするパターだと思われます。
連番だと、1が一番だと感じやすい傾向がありますが、『M.CRAFT OMOI パター』の場合は、違うと思いました。余裕の遊び心を感じたのです。
『#02』がマスターモデルだと思いました。
21世紀において、アンサー型といわれるパターのベースモデルは、『アンサー』ではなく、『アンサー2』だというのは、有名な話です。更に、同じヘッド形状をニューポート2型ともいいますが、この『2』もピンパターへのオマージュだといわれています。つまり、この形状のパターヘッドは、極めれば極めるほど『2』という数字を使いたくなるものなのです。使い手も、『2』のほうが、モチベーションが上がります。
『#02』は、そんなふうに遊び心を感じさせる余裕の完成度です。好きなゴルファーには、一切我慢しないで使うことが出来ます。
『#03』も、現代ではスタンダードなヘッド形状です。油断すると、どこを向いているかわかりづらいようなパターになってしまうケースもありますが、精密な機械のような精度で仕上げてあります。歪んだ欠陥品を掴まされて、この形状を諦めたゴルファーには、再挑戦して欲しいです。
『M.CRAFT OMOI パター』の開発コンゼプトのメインである「重さ」は、ニヤニヤしてしまいました。手にして、素振りしただけでも、上手く出来ているなぁ、とわかるからです。いわゆるバランスが良くて、ストロークしやすいのです。これは、3本、それぞれに感じました。
奇をてらった実験的なパターに挑戦する貪欲な姿勢もパッティングを向上させる意味では、必要なことかもしれません。しかし、十分な実績があり、新しさよりも完成度を高くすることにウェイトをおいたパターも、実は大切なのです。
『M.CRAFT OMOI パター』は、ゴルフ人生最後のパターになる可能性があるパターです。ほかに代わりが効かないと感じさせるからです。完璧にチューニングされたパターを使うことは、それが最終形態で、次はないという怖さがあります。
このパターで、結果が出ないとしたら、完全に腕前に問題があるか、練習不足か、ということなのです。テストを受けるつもりで、打ってみるべきパターが『M.CRAFT OMOI パター』なのです。
試打クラブスペック
ヘッド素材 軟鉄鍛造(1025)
ロフト 3度
ライ角 70度
長さ 34インチ