注目ポイント
『JPX 923 アイアン』は、今回のモデルチェンジで、5機種が出ます。『JPX 923 HOT METAL アイアン』、『JPX 923 HOT METAL PRO アイアン』、『JPX 923 HOT METAL HL アイアン』、『JPX 923 FORGED アイアン』、『JPX 923 TOUR アイアン』です。
『JPX』は海外メジャーにも優勝したアイアンで、ブランドとしても、今やミズノの看板ブランドでもあります。特に『JPX FORGED』シリーズは、国内ツアーでプロゴルファーから絶大なる信頼を得ています。2021年、2022年のシーズンで女子ツアー14勝という偉業の多くは、『JPX FORGED アイアン』が使用アイアンです。
今回のモデルチェンジに際して、使用しているツアープレーヤーから、極端な変更はやめて欲しいというリクエストもあったようで、『JPX 923 FORGED アイアン』は、フルモデルチェンジというよりも、マイナーチェンジ感が強いといえます。
軟鉄鍛造のアイアンは、ある意味で、開発し尽くされて、中身で勝負という部分がありますが、『JPX 923 FORGED アイアン』は、軟鉄ではなく、「クロムモリブデン鋼」通称「クロモリ」を素材に鍛造で作っています。「クロモリ」には、まだまだ、大きな可能性が残されているようです(4番〜7番まで、8番以下は軟鉄鍛造)。
その1つが、「マイクロスロット加工」というソールから貫通させてキャビティバックの穴を加工することで(閉じているので、ソールを見ても、表面上は全くわかりません)、前モデルよりも、約15%フェースを薄くすることに成功しました。これは高反発性能が上がり、初速アップに直結します。
新しいテクノロジーは、バックフェースのトウ側が“V字”になっている「Vシャーシ」です。周辺重量配分の最適化とセンター重心にしやすい構造になり、打感も良く出来るそうです。『JPX 923 FORGED アイアン』の場合、特に心地の良い打感の要因になっているということです。
『JPX 923 FORGED アイアン』は、一般のゴルファーも使えるツアーアイアンです。
試打した日は、曇りで、気温は20度〜26度。微風でした。使用したボールは『TOUR B X』です。
新しい伝説のアイアンになれるのか? をテーマにして、『JPX 923 TOUR アイアン』を試打をしました。