国内男子ツアーもいよいよ後半戦だが、ツアー屈指の難コースで開催されたフジサンケイクラシック(山梨県・富士桜カントリー倶楽部)。最終日はバックナインで「30」というスコアを叩き出し会場を盛り上げた石川 遼は、5位タイでフィニッシュした。その石川が4日間着ていたのが、アメリカ・南カリフォルニア発のトラヴィスマシューの最新ウェアである。これ見よがしではない、シンプルでオーセンティックな世界観を、石川の着こなしから掘り下げてみよう。<br><br>写真/鈴木祥 文/高橋真之介
「ゴルフとライフスタイルの垣根を超えたデザインがいい」(石川)
初日は新感覚フォレストモチーフ
「トラヴィスマシューの上質な素材感は着心地も抜群ですね」(石川)
ポロシャツ〈7AG010〉¥13,200、パンツ〈7AF077〉¥22,000
本場のサーフカルチャーから生まれたライフスタイルブランドとして、“サーフ&ターフ”を地で行くトラヴィスマシュー。2019年に日本での展開をスタートしたが、これまでも石川 遼が試合でもたびたび着用しているのを見て、知っている方も多いはず。男子ツアープロのなかでもファッションとその着心地には特にこだわる石川が初日に選んだのは、今シーズンの注目柄である「フォレストモチーフ」のダークグリーンが冴えるポロシャツだ。
森林を迷彩柄のようなグラフィックに落とし込んだ、新鮮なデザインは光の当たり具合で表情を変えるのもユニーク。360度ストレッチによるライトグレーのパンツもスタイルに軽快な抜け感を与えている。裏地素材は凹凸があり、肌との接触を最小限に抑え、サラッと快適な着用感をキープしてくれる。
2日目は流れるようなネイビートーン
独特のネイビートーンがクールなモックネックシャツを着こなす石川
モックネックシャツ〈7AF074〉¥13,200、パンツ〈7AF077〉¥22,000
2日目は濃淡で変化をつけたネイビーのワントーンスタイルで姿を現した石川。スイングのしやすさを追求した、アスリート目線によるカッティングパターンを施したモックネックシャツ〈S/S TECH MOCK NECK〉は、背中の肩周りにネイビーの切り返しでメリハリを持たせたデザインになっている。ストレッチ性に優れた、ソフトなポリエステル素材も肌なじみが良い。
ボトムスは初日と同じ〈TECK PANTS〉のネイビーを着用。ウエスト後ろにゴム加工を施し、どんな動きにも対応してくれる。右腿部分にはジップポケット付き。アクティブ&コンセプチュアルなモダン・アスリートスタイルが目を引いた。
こなれたライトトーンで迎えた3日目
「スイングしても気にならない、カッティングや素材の良さも魅力」(石川)
ポロシャツ〈7AG010〉¥13,200、パンツ〈7AF077〉¥22,000
アグレッシブに攻めたい“ムービング・サタディ”に石川が選んだのは、初日と同柄であるフォレストモチーフのカラバリである白ポロ、そして同様のライトグレーの高機能ストレッチパンツである。キャップ、ベルト、シューズを濃いめのグレーでまとめることによって、全体のトーンをグッと締める効果も計算しているのはさすがとしか言いようがない。
ホワイトと2種類のグレーという、ミニマルなトーンバランス、センスのいいアレンジはトラヴィスマシューの上質カジュアルな雰囲気を上手く表現している。
力強くシャープなオールブラックでの最終日
モックネックシャツ〈7AF074〉¥13,200、パンツ〈7AF077〉¥22,000
最終日のバックナインで6アンダー、「30」というスコアを叩き出した石川 遼。14番(パー4)ではイーグルを決めるなど怒涛の攻めを見せたが、装いはそのアグレッシブな気持ちを冷静沈着に抑えるようなオールブラックスタイルだった。鍛え上げられた石川のルックスをさらに引き締めるような、精悍さが漂う。濃度を巧みに切り替えたモックネックシャツは、裾部分の内側にシリコンを採用し、裾がパンツの外に出ないようになっているのも心にくい。
プロのシビアな世界、試合での集中力を決して落とさせない、ストレスフリーな着心地はトラヴィスマシューの圧倒的な上質さを物語っている。
トラヴィスマシュー公式サイト