ロマン派ゴルフ作家語る
アドレスビューが、本格的です。やさしいウェッジによくある大きすぎるヘッドやフェースのボケた感じは、一切ありません。シャープなのです。カッパー仕様も、渋くてカッコ良く、シャープに見える要素の一つになっていると思われます。
実際にコースで使用して、最も信頼できると感心させられたのは、ショートゲームです。20〜30ヤードのピッチエンドランを、色々なシーンでやってみましたが、低めの打ち出しの安定感はピカイチです。米ツアーのプレーヤーになった気分になれます。
クリーンにヒットしても寄せやすいですし、少し厚く入って、ダフっても、ソールが滑ってくれて、ミスになりません。この機能は、ソールが良い仕事をしているのだと思いますが、これだけでも『ハイ・トウ 3 ウェッジ』をバッグに入れる価値があると考えるゴルファーもいると考えました。
『ハイ・トウ 3 ウェッジ』は、本格的ですが、しっかりとやさしいウェッジが欲しいゴルファーにオススメです。少し噛み気味になって、ショートしやすいことに悩んでいるゴルファーもオススメします。
もう一つ、『ハイ・トウ 3 ウェッジ』で良かったことが、フルショットでの安定感です。アプローチが打ちやすいウェッジは、フルショットで、敏感すぎて、距離感が不安定になってしまうケースがありますが、『ハイ・トウ 3 ウェッジ』には、その心配は不要です。打ち応えを含めて、フルショットの距離の出やすさと安定性は、かなりのハイレベルで、悩んでいるゴルファーは助けられると思います。
フェース全面にスコアラインが刻まれているウェッジは、ちょっと異質なイメージになります。本格的なツアーウェッジとして、機能してくれると書いても、信じられないゴルファーも多いと思いますが、騙されたと思って芝生の上で打ってみて欲しいと思います。
ある程度の眼力があって、ツアーウェッジの雰囲気がわかるゴルファーなら、ボールに構えただけで、僕の言っている意味の8割は理解してもらえるはずです。ウェッジは感性のギアですから、アドレスした雰囲気も機能の一つだと考えています。『ハイ・トウ 3 ウェッジ』は、その分野で、とても優秀なのです。
ウェッジをフルショットにも使い、色々な寄せでも使うというゴルファーは、ウェッジの分業化が新しいセオリーだと主張する考え方からすると、無い物ねだりで、損をしていると思われるかもしれません。しかし、『ハイ・トウ 3 ウェッジ』の一番の機能は、フルショットでも問題なく使えて、色々アプローチにも対応してくれるところなのです。
ありそうでなかったウェッジが、『ハイ・トウ 3 ウェッジ』です。構えて良し、打って良し。試してみるべきウェッジなのです。
試打クラブスペック
ヘッド素材 軟鉄(8620)鋳造
ロフト 56度
バンス角 10度/SBソール
ライ角 64度
シャフト KBS HI-REV 2.0(S)