ロマン派ゴルフ作家語る
ツアーモデルのドライバーは、個人的には、アドレスの状態で、ボールのイメージを出せなければ不合格だと考えています。ツアープロは、ドライバーに自分のスイングを合わせないからないです。アドレスのセットの仕方で、ボールをコントロールできることが、最低限の機能なのです。『RS F ドライバー』は、その部分で極端に、遠慮なく仕上げてあります。
『RS F ドライバー』は、オープンフェースのドライバーを振り切りたいゴルファーにオススメです。市場にあるドライバーで、そういう意味で、最も尖っています。
試打して面白かったのは、フェースの低めに当たったときに、スピン量が今までのようにグンと増えたりはしないところです。
『RS ジャスト ドライバー』の3本の中で、最も飛ぶと感じました。ランが出るからです。しかし、一番不安定でもありました。フェードを狙って、ドローが出てしまったり、ドローを打とうとして、すっぽ抜けたりもしました。僕のヘッドスピードでは、『RS F ドライバー』は、少しオーバースペックなのかもしれません。
とにかく、特筆すべきは、『RS ジャスト』シリーズの3本のドライバーは、プロギア史上、最も飛ぶドライバーだということです。260ヤード飛んだホールを再現しようと努力しましたが、同じボールを出せませんでした。
パワーに溢れているゴルファーにも、『RS F ドライバー』は、オススメです。
名称とは合いませんが、僕は『RS F ドライバー』は、ドローが気持ち良く打てるドライバーだと思いました。
調整機能もありますし、ソールのウェイトも別売りで重さを変えられます。『RS F ドライバー』は、自分でカスタマイズしながら仕上げていくことが可能なドライバーです。
平均的な飛距離でも『RS F ドライバー』は、飛ぶドライバーです。そして、一発の飛距離性能も凄いのです。
ドライバーは、比較的頻繁に変更する用具として考えているゴルファーも増えました。2年以上同じドライバーを使っていると、ドライバーに関心がないとか、ネガティブな印象を持たれるケースもあるようです。個人的には、ドライバーも相性がある用具なので、頻繁に替えるのは賛同できないと思っています。『RS F ドライバー』は、長く付き合える要素があると感じました。
先程、ツアープロは完成品しか認めないと書きましたが、アマチュアの楽しみは、ドライバーを育てるように愛でることが許されることです。パワーがあるゴルファーが、ドライバーを育てているのだと話しながら、バッグの『RS F ドライバー』を見つけているシーンを想像してしまいました。確信はない予想ですが、このぐらい強烈な飛距離性能を持ったドライバーは、何年かに1回でれば良いほうです。楽しめる時間はたっぷりあるのです。
試打クラブスペック
ヘッド素材 ボディ:チタン(Ti-8AL-1V-1Mo) クラウン:カーボン(CFRP) ウェイト:8g(SUS630)、3g(Ti-6Al-4V)
フェース素材 チタン:Ti-6Al-4V
ヘッド体積 460cc
ロフト 10.5度 (9.5度もあり)
ライ角 56度
シャフト Tour AD FOR PRGR(S)と(SR)
長さ 45.5インチ