1Wが「+2m/s」なのに、3Wも遜色ない!?
▶▶▶2022新作を全て試した、鹿又芳典&鶴原弘高。「ローグSTがボールスピードNo.1」
▶▶▶キャロウェイ、国内男子ツアー開幕戦でドライバー使用率1位!
特に激オシするのが、HS41m/sのフェードヒッター、鹿又だ。『ローグST』シリーズのドライバーは「他より+2m/sは初速が出る」とベタ褒めしていたが、3Wも改めて試打してこう言う。
真ん中の『ローグST MAX』ドライバーは、後ろにタングステンが入って寛容性が高くなったのに、初速が出てしかも低スピン。多くのゴルファーにとって距離が出しやすいモデルで、その性能をFWもそのまま受け継いでいます」(鹿又)
FWはタングステン位置が浅重心!?
つまり、浅重心化したと見てもいいわけだが、そんな疑問を2人はすぐさま打ち消す。特に、打った弾道で証明し、解説するのが鶴原だ。
『MAX』より投影が大きな『MAX D』の方が、1Wと同じでつかまりとスピンが増えて、最高到達点が高くなります。ボクには『MAX D』と『MAX FAST』は上がりすぎるほど上がりますね。スピンが多めのボクは、基本『MAX』か『MAX LS』ですが、2本持ちもアリかも」(鶴原)
契約フリーにも人気。選手はどんなウッド?
【河本結のウッド構成】
●ROGUE ST MAXドライバー(9°)
●ROGUE ST MAXフェアウェイウッド(3W)
●ROGUE ST MAXフェアウェイウッド(5W)
「2〜3球打ってすぐ『MAX』に決めました。打感も音も最高です。冬場で寒いのに飛距離も伸びて、計測器で今まで出なかったキャリー245ヤードが出ました。打感は当たった瞬間にちょっと球を押せている感覚があるのですが、それでもボール初速が高いですね。
河本もそうだが、鹿又と似た、HS41〜42m/s前後の女子プロたち。どんなウッド構成を選んだかは、◆開幕戦のクラブセッティング画像◆も参考にしてほしい。
そして開幕から5戦を終え、河本(全体8位)を含むキャロウェイの1W使用者が、ドライビングディスタンス上位トップ10のうち、6人もいることにも注目すべきだろう。しかも、なんと平均飛距離1位から4位のベテランから若手まで、キャロウェイのウッドなのだ。
女子プロよりスピードが遅いアマにも◎
「去年までは『EPIC SPEED』の最も軽く速く振れる『MAX FAST』は遅れて出たてきましたが、今年の『ローグST』は最初から『MAX FAST』も用意して、どんなスピード帯のゴルファーでも選びやすくなりましたよね。HS40m/s以下の人でも幅広く選べるのは、他社に中々ないところ」(鹿又)
今年のラウンドで、使い慣れたFWでも「ミスばかり」「飛ばない」「上がらない」と不満な人も多いはず。それが春の薄い芝付きやジュクジュク地面のせいなのか、それとも技量のせいなのか。鹿又と鶴原が太鼓判を押す『ローグST MAX』FWと比較すれば、一定の答えが見つかりそうである。
撮影・相田克己
取材協力・千葉カントリークラブ川間コース