ロマン派ゴルフ作家語る
気持ちの良い使用感を得られます。ヘッドスピード40m/sのゴルファーでも、十分に使えます。
『TOUR B XS ボール』と『TOUR B X ボール』の違いは、打音と打ち応えです。『TOUR B XS ボール』をひと言で表せば、“静かなるツアーボール”です。ショットのときも大きな音はしませんし、ショートゲームでも最小限です。
音質は良い音なのに、個人的にはもったいない、と思いました。僕はショートゲームで、大人しい音のボールは、タッチが弱くなってしまいそうな気がして、使いにくいと考えてしまうのです。
パットもアプローチも、しっかりと打ちたいゴルファーにとっては、打音が大人しいのはプラスになります。弱い音だから、強く打たないと届かない、と脳と体が反応するからです。
大人しめの打音の高性能ツアーボールを使いたいゴルファーに『TOUR B XS ボール』をオススメします。また、柔らかめのツアーボールがほう強いゴルファー、タイガーと同じボールを使いたいゴルファーにおオススメです。
前モデル以上に総合力が上がって、『TOUR B XS ボール』は欠点を見つけるのが難しいボールになりました。そして、使いやすいボールに仕上がっています。
青いカラーのボールナンバーが採用されているボールは珍しいので、青がラッキーカラーというゴルファーにもオススメしたいです。
2022年。打音の好みで、ボールが選べる時代が来るなんて、想像したこともありませんでした。そして、1990年代以降続いていた「美しい打音を響かせる日米の戦い」が、実質的に終わったのだ、ともわかって、感慨深い思いで、『TOUR B XS ボール』をしみじみと見つめてしまいました。
その昔、日本のボールと欧米のボールは決定的な違いがありました。タイトリストが得意としていた高音で、強い響きがある打音は、できるだけ打音は響かないほうが良いと考えて抑えていた日本国内メーカーのボールと、全く違うものだったのです。
肝心の性能で、日本の技術が追い抜き、欧米のトップ選手が日本のメーカーと使用契約を結ぶ時代になったのが1990年代です。このときに、打音を彼らの好みで、タイトリストのようにすることが求められたのです。それ以降、打音の大きさと音質で、各メーカーは競い合うようになりました。
機能とは別の世界である打音で戦うことへの疑問は長くあったと聞きますが、クラブの進化もあって、トップ選手の好みも変わっていったようです。
ブリヂストンスポーツが誇る『TOUR B XS ボール』の打音が大人しくなったことを受け入れるゴルファーはたくさんいると思います。今まで、そんなことに気を使ったことがないゴルファーなら尚更です。
新しい『TOUR B XS ボール』は、ゴルフボールの歴史のページに書き残されるボールです。それが、どこでも買えるのに、使わないのは馬鹿げています。『TOUR B XS ボール』は試してみるべきボールです。
スペック
構造 :3ピース
コア :ハイドロ LS コア
ミッド :ハイスピード・インナーカバー
カバー :リアクティブiQ・ウレタンカバー
ディンプル:シームレス330デュアルディンプル
カラー :ホワイト(イエロー、パールホワイト、コーポレートもあり)