注目ポイント
『TOUR B XS ボール』は、タイガー・ウッズの使用球です。今回のモデルチェンジも、タイガーに1年半以上前からサンプルのボールを渡して、トライ&エラーを繰り返して究極のツアーボールを作る挑戦をして来たようです。
タイガーは、契約しているからという理由だけで、用具に妥協しないプレーヤーとして有名です。納得しなければ、契約しているメーカーの用具を使いません。メディア向けに公開された開発の最終段階のボールをテストするタイガーは、動画の中でスタッフに向けて言っています。
「このボールがツアーで使えるのが楽しみになったよ」
これだけで、新しい『TOUR B XS ボール』を購入してしまうゴルファーもいると思います。
前モデルの『TOUR B XS ボール』は、表面的にはわからないですが、フルモデルチェンジというぐらいの大きな変化がありました。それまで、2度のモデルチェンジが、タイガーの大きく変えないで欲しい、という要望で、マイナーチェンジだったので、それはけっこうな衝撃がありました。
新しい『TOUR B XS ボール』は、“スピンとソフトフィールのXS”というコピーです。
最も開発でこだわったのは、アプローチで発揮されるフェースへの「乗り感」だったそうです。乗り感というのは、フェースとボールの接触時間を感じることができる感触といえます。
『TOUR B XS ボール』は、今回、コアを新しくしました。「ハイドロLSコア」は、今までのハイドロコアを更にバージョンアップしたとのことで、ドライバーなどは低スピンで飛距離アップさせ、ショートゲームでのスピン性能の能力を前以上にアップできたということです。
カバーも、新しい「リアクティブiQ・ウレタンカバー」になりました。
全く新しい衝撃吸収剤をウレタンに配合して「乗り感」を向上させているようです。
僕はエースボールとして前モデルの『TOUR B X ボール』を使用しています。『TOUR B XS ボール』の姉妹ボールです。前のモデルチェンジのときに、二つのボールの内、どちらの使用球にするか少し迷いました。
それまでの『TOUR B XS ボール』は、飛距離性能で『TOUR B X ボール』に劣っていました。また、ヘッドスピードが速いゴルファー向けにチューニングされている感じがしていたのです。しかし、前回のモデルチェンジで、その不満はかなりの部分で解消されました。だから、悩んだのです。
新しい『TOUR B XS ボール』も、細かくチェックをすることになります。ゴルファーは常に最高のボールを使いたいものだからです。
試打した日は、曇りで、気温はマイナス7度〜9度。微風。グリーンは9フィートの速さでした。