『EZONE GT アイアン』に、感心しながらプレーしました。当日は、かなり寒い日で、グリーンが凍っているホールもありました。花道のグリーンのカラーを狙って打ったりしましたが、これがそれぞれにドンピシャで、自分の愛用しているアイアンのようでした。

構えると、フェースの形状やライ角などで違和感があるのです。でも、結果が出るのです。不思議なラウンドになりました。

僕は好んでぶっ飛び系アイアンの試打をしますが、注目するのは、ロフト角通りに飛ぶか？　番手の高さは出るのか？　グリーンを狙えるのか？　の3点です。『EZONE GT アイアン』は、その項目全てでほぼ満点評価です。歴代の『EZONE GT アイアン』とは、レベル違いの完成度です。

アイアンまで飛距離を求めるのは馬鹿らしいと考えるゴルファーは無視して、実は、アイアンが飛ぶことでスコアアップする可能性があるゴルファーは、それなりの割合でいるのです。

まず、スコアアップのためにアイアンを飛ばしたい真剣にゴルフをしているゴルファーに『EZONE GT アイアン』をオススメします。女性用も別にあるようですが、パワーがある女性や、オールドゴルファーにも良いです。

そして、単純にゴルフをエンジョイしたいゴルファーにもオススメです。ゴルフ歴が浅い若いゴルファーや、飛ばすのが何よりも快感というゴルファーにもオススメです。

『EZONE GT アイアン』は、未来に向けて1つの道を開いてくれるアイアンだといえます。

ぶっ飛び系アイアンは、完成度が高いものが市場に出てきていますが、基本的には、飛距離を得るために我慢をしなければならない部分があるという宿命にあります。『EZONE GT アイアン』は、その我慢の部分が、少しブサイクなところだけなのです。昔から、イケメンは三日で飽きるが、ブサイクは三日で慣れる、とも言います。

時代の最先端を感じ取るゴルフが出来るのは、トッププロだけの特権ではなく、普通のアマチュアでもクラブであれば可能なのです。そこがゴルフの面白さでもあります。

『EZONE GT アイアン』は、既成概念をぶっ壊して、新しい世界の扉を開けるアイアンです。それでいて、通なゴルファーも納得させる奥深さも持っています。できれば、マットではなく、芝生の上で打ってみて欲しいクラブです。

『EZONE GT アイアン』

ヘッド素材　：S45C軟鉄＋グラファイトハイブリッド＋カーボンプレート（#5〜AW）
　　　　　　　S45C軟鉄＋カーボンプレート（AS〜SW）
フェース素材：マイティマレージング鍛造鋼（#5〜#9）
　　　　　　　マイティマレージング鋼圧延材（PW、AW）
　　　　　　　クロムモリブデン鋼圧延材
ロフト　　　：#7/25度、#8/28度、#9/32度、PW/37度、
シャフト　　：N.S.PRO 850GH NEO（S）

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学１年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員