ロマン派ゴルフ作家語る
三代目になって、良い意味でクセというか、臭みというか、ちょっと気になるところがなくなりました。ツアーボールは、突き詰めれば、無味無臭なものが一番良いという考え方がありますが、『TW-X ボール』は余計なことをボールがしないという意味で、そういうボールになったのかもしれません。
打音や打ち応えは、好みであり、正解はありません。個人的には、この部分でも、少し大人しくなったものの、最小限の主張はしていると感じました。
ソフトタッチが、ドライバーからショートゲームまで同じ感触で続きます。これを評価するゴルファーもいると思います。個人的にはショートゲームだけは、もう少しカチッとしたタッチが好みです。ソフトタッチだと、強く打たなければ、と無意識にパンチ気味になりやすいような気がするからです。
『TW-X ボール』は、飛距離追求型のツアーボールになるようですが、素晴らしいデキでした。飛距離が出るツアーボールが欲しくて、ソフトな感触が好きなゴルファーに『TW-X ボール』をオススメします。
初代と二代目の『TW-X ボール』と比較しても、新しい『TW-X ボール』は総合力がアップしたと感じました。三代目というより、新しいボールのように感じるほどです。
最後に、ちょっと面白いと思ったことを一つ。
カバーなのですが、道路などに当たって傷ついた場合でも、そのまま使用していると、傷が徐々に薄く、浅くなっていくように感じました。わざと傷をつけるわけにはいかないので、検証は十分ではありませんが、自己修復するカバーは他のメーカーでもありますので、新しい『TW-X ボール』の特徴なのかもしれません。
『TW-X ボール』は、ファンも多いボールです。お手頃に購入できるボールとして、更にファンを獲得することが予測できます。ツアーボールではありますが、上級者や中級者のためだけのボールではありません。初級者でも、ビギナーでも、使うことが可能です。
一昔前なら考えられなかった安価なのに高性能なツアーボール『TW-X ボール』が、2022年には存在するのです。今、ゴルフをしているゴルファーは、かなりラッキーなのです。
試打クラブスペック
構造 :3ピース
コア :新配合ハイスピードコア
ミッド :新配合高反発レイヤー
カバー :新開発高耐久ウレタンカバー
ディンプル:338シームレスディンプル
カラー :ホワイト(他に、イエローもあり)