「飛びの要素全部乗せ」とはどういうこと?
筒康博(以下、筒) まぁ、男子プロの場合はほぼ全員が元々FW、特に3Wは契約外でいいものを試す傾向がありますよね。昔のプロギアの『エッグスプーン』とかもそうですし。今回の
PCM編集長(以下、P編) そんなに飛ぶの?? チタンFWってこと?
P編 しかし、今回は攻めたねぇ〜、ヤマハ。しかも3Wだけじゃなくて、5Wや7Wもチタンじゃない。初のカーボンコンポジットだし、低重心化も初速性能もぶっちぎりを追求したってわけだ。こんなに気合いの入ったFWも珍しいね……。
筒 単純に聞いて「そこまでやるか?」ってくらい、飛びの要素を入れてますよね……。そりゃ、契約外のプロが飛びつくのも納得です。長岡さん、肝心のヤマハの契約プロはどうなってるんですか?
契約プロも1球でほぼ投入。あの頑固なプロも
「お世辞抜きでプロ人生で出会った中で最高の3Wです。決め手となる飛距離250ヤードキャリーを確実に達成し、カットに打てばグリーンに止める球も打てるから、すぐに決めました。14本のクラブの中で3Wは最も高さを出すことが難しいはずなのに
P編 たしか、谷口徹プロはずっとキャロウェイのFWを使ってなかったっけ? 今回のFWが30年近いプロ人生で最高って凄いね。
筒 そうですよね。他のツアープロたちから見てもかなりの事件だと思いますよ。でも、ボクは打ってるので、谷口プロがそう言う理由もよく分かります。長岡さん、藤田寛之プロは?
筆者 って感じです。藤田プロもキャロウェイなど外ブラのFWを入れていましたけど、新作が気に入ったみたい。あと、一番驚いたのは有村智恵プロ。
「3Wに求めるものは飛距離性能と方向安定性です。
「3Wはキャリーで飛ばせるというのがとても重要。
筒 やっぱり、外ブラFWの良い部分を取り入れたなぁ〜と。上手い設計ですよ、ソール角が外ブラみたいにお尻が上がる形になって、すごく高い打ち出しを作れる印象です。その上βチタンの凄まじい弾きでしょ、みな一流のプロゴルファーですから、打てばすぐ気づくのも当然ですよね。
筆者 そう、どの選手もほぼ1球目で違いに驚くそう。打った瞬間に「これはヤバい」って。
肉眼でも、飛ぶ球の速さが分かる
筒 いや、絶対分かると思いますよ。さすがにここまで違うとね。(チラッ)
P編 本当? 長岡もコースで打ったんだろ? 君ほど打点がブレる人でも分かるの?
筆者 余裕で気づきますってば!(怒)もうね、肉眼で見てても、飛んでいく球が速いって分かりますよ。薄暮だったのもありますけど、危うく球を見失いそうになるくらい。いつのも視界より先に球があるんで、ボールを目で追うのが大変というか。
それに、一旦フェースに吸い付いてから押すような絶妙な打感です。チタンフェースでもカチーン!と来ず、ソフトに吸い付く感じなのに初速が出るのが外ブラとは違う良さですね。打感に高級感があるというか、昔の超高額な「高反発ドライバー」みたいな感じ。
P編 えっ、高反発ドライバー!? それはいくら何でも大げさだろう!
筆者 いや、本当にピンポン球みたいに弾くんですって!
筒「非力でも地面からキャリー増!」
筒 まぁ、言ってることは分かりますよ。ソフトな打感なのに強烈に弾くのは本当。でも、ボクが一番驚いたのは、打ち出し角の高さですね。どんなに弾く3Wでも、地面から打つと球が上がりにくいじゃないですか。
筆者 あぁ、そう。それもある!
P編 筒さんの意見に乗っかるなよ。
筒 長岡さんはスピン量も余っていて、有り余るパワーで地面からどんなクラブでも空中に持ち上げちゃいますけど、一般的なゴルファーだと3Wはそうはいきません。5Wの方が3Wよりキャリーが出るなんて人も多い中で、
P編 さすが筒さん。長岡の例えと違って、その説明を聞くと俄然気になるね。ちょっと試打しに行こうかな。
筆者 ………。(ヘッドスピード速いボク側の人間のくせに……)
Text/Mikiro Nagaoka
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