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シン貧打爆裂レポート『T300 アイアン』

貧打爆裂レポートのロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典が、ギアについての噂の検証をします!実際にゴルフコースに持ち込んで、動画を撮影しながらラウンドしたレポートです。

配信日時:2021年10月6日 17時00分

ロマン派ゴルフ作家語る

『T300 アイアン』は、ミッドサイズのヘッドということですが、『T シリーズ』の他のアイアンがダウンサイズしてコンパクトになった関係で、市場全体を見ると、むしろ小さめになります。ただ、それはマイナスとは思えないのです。個人的に、とても構えやすくて、大きすぎることでマットで打つのではなく、実際のコースで打つと難しくなってしまうという心配もしないで済むちょうど良いサイズだと感じました。

それでも、打つまでは少し不安がありました。前モデルの印象が悪かったからです。挑戦することを優先して、ユーザーを無視したアイアンだと思っていました。その後継機種だから不安があったのです。

しかし、『T300 アイアン』は、全く別物でした。アイアンとしての完成度は、全くレベルが違うステージにあります。芯の位置が、ややトウ側であるという癖はありますが、一般的なゴルファーにとっては、そのほうが扱いやすく、飛距離が出るという傾向はありますので、マイナスとは言えないでしょう。

飛距離がしっかり出て、楽しく使用して、スコアアップしたいゴルファーには『T300 アイアン』をオススメします。ラウンドしていて、狙い通りに打てるので楽しくなるアイアンでした。

『T シリーズ』のアイアンとして、他の機種と差が大きすぎると経験するゴルファーもいると思いますが、僕はこういうラインアップは、むしろ自然だと感じました。逆に、この中間のレベルのゴルファーは、すぐにもうワンランクアップしてしまうだろうし、数的にも極端に少ないからです。

『T300 アイアン』は、若くパワーがあるゴルファーにも、オールドゴルファーでも使えるアイアンです。

一つだけ注意したいのは、トウ側に当たったショットは、キャリーが落ちるのですが、強い棒球になってかなりのランが出ることです。良いショットよりも飛んでしまうようなミスになります。腕前があれば、このショットを狙って、飛距離を稼ぐことも可能なので、使いようだともいえます。

『T300 アイアン』は様々なタイプのゴルファーが、楽しんで使えるように作られたアイアンです。タイトリストのアイアンは難しすぎて諦めたというゴルファーに、諦めないで試して欲しいクラブです。

試打アイテムスペック

『T300 アイアン』

ロフト :#5/23度、#6/26度、#7/29度、#8/33度、#9/38度、P/43度、W/48度
シャフト:N.S.PRO 880 AMC(S)

【著者紹介】篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家。1965年東京都文京区生まれ。中学1年でゴルフコースデビューと初デートを経験し、ゴルフと恋愛のために生きると決意する。競技ゴルフと命懸けの恋愛に明け暮れた青春を過ごし、ゴルフショップバイヤー、広告代理店、市場調査会社を経て、2000年よりキャプテンc-noのペンネームでゴルフエッセイストに。日本ゴルフジャーナリスト協会会員

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