ロマン派ゴルフ作家語る
もう一つ、注意点があるのは、前モデルの『T200 アイアン』とは、全く別物と考えて欲しいということです。ハッキリ書きますが、新しい『T200 アイアン』のほうが、ほぼ全ての項目で比べるのも難しいぐらいに上です。前モデルの印象で、敬遠するゴルファーもいるように思いますが、そういうゴルファーにこそ、打って欲しい完成度です。
中空アイアンは、やさしくなる分、どうしても距離感を打ち分けるのが難しい傾向があります。『T200 アイアン』も、それを完全に払拭していませんが、そこまで気になるゴルファーは『T100』か、『T100・S』を選択するという考え方なのだと思います。
ちなみに、ユーティリティとして、他のアイアンとセッティングしたときに違和感がないというロングアイアンは、飛びますし、かなりやさしいといえます。中空構造の本領発揮はロングアイアンで最大限になると考えて良いと思います。単純にとても良かったです。
個人的には、見た目がプレーンというか、ブレードっぽいという感じで、大好きなアイアンでした。『T200 アイアン』は、シンプルでカッコいいアイアンです。
新しい『T シリーズ』で、どれを使ったら良いのかよくわからないというゴルファーは、『T200 アイアン』をオススメします。ちょうど良いやさしさと、上級者が求めるコントロール性が両立しているからです。スコアアップするためにアイアンを変更するのであれば、80を切るぐらいまでのレベルであれば、『T200 アイアン』は力にはなっても、障害にはなりにくいと思います。
『T200 アイアン』だけではなく、市場には、完成度が高い中空アイアンが揃ってきました。一つの分野として、今後、十数年はしのぎを削って開発し合うのだと思います。タイトリストは、トップメーカーとしてプライドがあり、その役割はゴルフ史に刻まれています。『T200 アイアン』は、中空構造のアイアンの一つの基準になると感じました。
ツアーでも使える中空アイアンとして、『T200 アイアン』は素晴らしい完成度でした。個人的な好みですが、新しい『T シリーズ』で、どれか一つを選ぶとしたら、『T200 アイアン』を選ぶと思います。
試打アイテムスペック
※動画では、特別注文扱いの4番(3DO55 カーボンシャフト S)を打っています。
ロフト :#5/25度、#6/28度、#7/31度、#8/35度、#9/39度、PW/43度、48/48度
シャフト:N.S.PRO 105T(S)