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ブリヂストンスポーツの『TOUR B 202CBP アイアン』ってどんなクラブ?

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!

配信日時:2020年11月6日 17時00分

「今までのアイアンではない!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典

<試打スペック>『TOUR B 202CBP アイアン』
ヘッド :軟鉄(S20C)鋳造
フェース:#4〜#7/SAE8655クロムモリブデン鋼
     #8、#9、PW/軟鉄(S20C)
ロフト :#4/21、#5/23.5、#6/26.5、#7/30、#8/34.5、#9/39、PW/44
シャフト:N.S.PRO MODUS3 105(S)


ロマン派ゴルフ作家の篠原です。
今回は『TOUR B 202CBP アイアン』のお話です。

バックフェースを見ると、「パワースタビライザー」が目立ちます。まるで、外国ブランドのアイアンのようです。違うのは、渋さです。全く派手なところがないのです。アドレスをしてみれば、一瞬、難しい本格的なアイアンか、と間違いそうな雰囲気です。程良いオフセットは、こだわりがあるゴルファーも満足させると思います。『TOUR B 202CBP アイアン』は不思議なアイアンです。

コースで実際にラウンドしてみました。

1番手アップのロフト設定は、飛び系のアイアンです。打音は、小さめの音量で、湿った金属音の低めの音質です。あまり聞いたことがない感じの打音です。打ち応えも不思議でした。どこにあたったのかわからないのです。でも、ボールはきれいな弾道で飛んでいきます。何もしないでも、自然と高弾道になります。番手ごとに、その番手でも高弾道だといえる高さが出ます。

飛距離は、ちょうど1番手アップです。少しミスヒットしても、良いショットと同じ距離までに飛ぶのです。その実感がないところが、やさしさなのかもしれない、と思いました。ボールはグリーンに乗ると、高さで止まる感じです。ショートアイアンはスピンもかかりますが、バックスピンで戻るというほどではありません。とはいっても、十分にコントロールはできるという範囲です。

今までのアイアンではなく、ウッドのようなやさしさがあるクラブが『TOUR B 202CBP アイアン』です。簡単にゴルフをしたいゴルファーに、強くオススメします。感性を無視して、機械的にゴルフをしたい人にもオススメです。

『TOUR B 202CBP アイアン』は、最先端のテクノロジーで作られたアイアンです。新しいからこそ、不思議な部分もあるというのは、当たり前なのかもしれません。歴史を振り返れば、新しいテクノロジーで、その後に主流になったモノも、初めは受け入れられなかったのです。不思議な感覚があるものは、それだけ新しくて優秀なテクノロジーである可能性があるということです。

『TOUR B 202CBP アイアン』は、アイアンが苦手だというゴルファーを救うクラブになるのかもしれないという予感をさせるクラブでした。思い当たる人は、ぜひ打って欲しいクラブです。

コメンテータープロフィール

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。

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