またロフトが立った!7Iが25°になって球は上がるの?
筆者 そうなんですよ……。『DaichiゴルフTV』の菅原大地プロなんて、7Iで220ヤードとか打ってましたよね。デシャンボーじゃないんですから……。
筒 まぁ、HSが速い人は皆そうなりますよ。『varigol』のYUさんもトラックマンでSWからドライバーまで全番手の飛距離を公開してましたよね? こちらもHSが速いプロのケースですが、全番手どんな距離フローになるか? すごく参考になる動画だと思います。
筆者 そう、ギア賢人系じゃないYoutuberの方がリアルな反応でしたよね。ほら、ぶっ飛び系アイアンって「どうせロフトを立てて5Iを7Iと書いただけでしょ?」と言う人が多いじゃないですか。
打つ前にそう想像するのもムリはないですが、実際に打って球の上がり方を知ると、脱帽ですよね? とにかく、自分の常識より放物線がはるかに大きくなる。だから、番手の数字を変えただけでは決してないというか……。
初めての『UD+2』アイアンに、飛びすぎ続出……
筒 今回の「挑戦状」企画で良いなと思うのは、『UD+2』を打って【コースで何が起きたかミスも含めて観せてくれた】こと。特に、飛びすぎのミスですよね。なにしろ『+2』は+2番手の意味で、これを知らない人は飛びすぎてオーバー続出してました。『ゴルフ我流道』のお二人もそうですし、『へたっぴゴルフ研究所』のダ・バードさんも…。
だって、誰がPWで150ヤード飛ぶと思います? ボクもアマより飛ばないコーチとして売出し中ですし、41〜43m/sくらい。そんなボクでもPWで150ヤード普通に打てるんですから、ラク過ぎてみんな笑っちゃいますよね。『GOLPIA』さんの動画も『UD+2』のラウンドだと色んな事件が起きて、ツッコミが止まらない点に共感。常識外の楽しい“事件”だらけなので。
筆者 それ、超同感。『UD+2』アイアンって、ネタと事件の宝庫ですもん! ボクも歴代『UD+2』アイアンで、コースで泣き笑いしてますから! でも、ドラコンじゃないわけで、アイアンの本質から言えば、狙ったタテ距離が打てなきゃ意味ないですよね?
筒 もちろん。ボクが出演した『へたっぴゴルフ研究所』の4人も、すぐに距離感をつかめましたよ。しかも、SWまで弾きがいいんですが、アプローチもソールが幅広で4人とも安定して寄せられました。
しかし、これ使われると同伴競技者はかなり嫌だと思いますよ。自分が7番や6Uで打つ距離から、『UD+2』は9番とか人によってはPWです。やってる方は他人より短い番手で、しかも大きなキャリーが出る余裕から、力みとは無縁で余計にミスも減りますし…。
筆者 ボクも意外にSWでスピンがかかるのには驚きましたね。 あと、球が高いからけっこう硬めのグリーンでも球が止まる。ボクの場合8番で190弱だったんですけど、パンパンのグリーンだったのに高弾道過ぎて着弾から1mくらいでドンッ、ピタッ。グリーン面への落下角度が、垂直に落ちてくる感じ。前作より球の放物線が明らかに大きくなったと思います。
褒める、驚く、だけじゃない冷静なマーク金井さん
筆者 たしかにボクも、ピンを真上から刺せるショットもかなり多かったですが、ミスが出るとしたら、左ではなく右でした……。でも、左に外すより、断然右の方がいいですけど! しかも、右に出ても距離は失ってないというね…。
筒 そうそう。バンスが付いていれば何でもいい!というものではないですから。『UD+2』アイアンは、これだけ幅広ソールですから、仮にこの幅広ですごいバンスを付けてしまうと、アドレスで構えづらくなったり、球が低くなったりと弊害も起きますし。あと、この幅広ソールへの指摘は『varigol』のYUさんの動画でも、【SWはバンカーでフェースを開かずに打つ人にオススメ】と指摘されています。これも、ツアープレーヤーらしい冷静な指摘ですよね!
筆者 そう考えると、やっぱり今回の企画は成功ですね。それぞれの投稿者が忖度せずに、注意すべきことも正直に伝えてますし。最終的には「今日イチ連発」なんてどうでも良くなってくる感じですか?
筒 どうでもいいとは言いませんけど、それも体感した上で、みんな『UD+2』でラウンドすると、あり得ない球が打てて楽しんじゃった!というのが本音じゃないですか? 少なくとも、ボクが出演した時の4人は全員そうでしたよ。ラク過ぎるし、飛び過ぎて笑っちゃいます。
筆者 めちゃ同感。ボクも距離感をつかんだ後半は久々に30台で回れましたし。やっぱり飛ぶことって大事。力まず打てるとボクでもミスが減りますから。
筒 動画がないので、ノーコメント!!!(Youtuberの方と違って、アナタのラウンド現場を見てないので、本当かどうかわかんないって……)
Text/Mikiro Nagaoka