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タイトリストの『T100・S アイアン』ってどんなクラブ?

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!

配信日時:2020年7月17日 17時00分

「これからのスタンダードになる!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典

<試打スペック>
『T100・S アイアン』
素材   SUP-10(#4〜#6)、軟鉄(#7〜#9、P、48(W))、タングステン・ニッケル(#4〜#7)
製法   鍛造
仕上げ  ニッケルクロームメッキ(ミラー仕上げ)
シャフト N.S.PRO 950GH neo (S)
価格   6本セット(#5〜#9、P)144,000円+税
     5本セット(#6〜#9、P)120,000円+税
     別売(#4、#5、48(W))24,000円+税

ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『T100・S アイアン』のお話です。

『T100・S アイアン』をコースに持ち込んで打ってみました。打音は音量、音質共に最高品質なアイアンのそれです。流石はタイトリストと感心できます。高音で残響なしの締まった金属系の打音がするアイアンは、2020年の春には少数派です。打っていて、これぞ、伝統的打音だと嬉しくなりました。音量がやや控えめなところが、更に良いのです。

ルックスが本格的です。バックフェースもセミキャビティのように見えますが、実際にはパーツを貼り合わせていく最先端の複合ヘッド構造です。それなのに、シンプルなところが良いのです。

構えやすいです。余計な部分がありません。特にショートアイアンのアドレスビューは素晴らしいです。トウ側の膨らみと頂点の位置など、通なゴルファーの心をとらえる美しさです。

ヘッドは小さめです。それは、『T100・S アイアン』の良い個性の一つです。

弾道は高めです。楽にハイボールを打てるアイアンは当たり前になりつつありますが、『T100・S アイアン』はかなり高得点です。気持ち良くスピンもかかったきれいな弾道のボールが打てます。

飛距離性能も完璧です。『T100・S アイアン』は、ロフトよりも飛ぶアイアンです。

『T100・S アイアン』のスピン性能はツアーモデルと同等です。タイトリストのアイアンは、スピンでボールが戻りすぎないところが特徴だと思っていますが、ボールは落ちたところに止まろうとします。スコアアップを狙うゴルファーにとって、上位機種のアイアンを使う目的はスピンコントロールで狙い通りに止めることです。『T100・S アイアン』は、その意味でも完全に上位機種な雰囲気を味わえます。

総合力の高いアイアンが欲しいゴルファーに『T100・S アイアン』はオススメです。あと1番手飛べば、スコアアップできると悔しい思いをしているゴルファーにも強くオススメします。

『T100・S アイアン』は、タイトリストの底力を体感できるクラブです。お見事でした。ストロングロフトのアイアンはいくつかのタイプがありますが、1番手アップのアイアンのスタンダードは、これからはこのアイアンになりますよ、と『T100・S アイアン』が主張している気がしました。

良いアイアンです。『T100・S アイアン』は、ぶっ飛び系アイアンをまだ使いたくないというゴルファーに使って欲しいアイアンです。

コメンテータープロフィール

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。

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