ディアマナ“新世代”の第1弾はブルー系!
そしてもうひとつ、このモデルに関して明らかになっているのは、新素材を採用しているということだ。コードネームなのか正式名称なのかは不明だが、最新モデルには「#371」というパイロフィル プリプレグ用 マトリックス樹脂が使用されているという。
素材の強度や弾性率が高いということは、シャフトの挙動をよりコントロールできるということ。勿論新しいディアマナにも、既存モデルでも使用されていた高強度炭素繊維「MR70」(三菱ケミカル製)が採用されている。そう考えると、これまで以上に安定感や追従性、方向性などが高まったシャフトに仕上がっていると推測できる。
また、「♯371」のような高性能素材の登場は、製品の軽量化にも直結する大きな要素となる。プロや上級者向けのブランドとして認知されているディアマナは、これまで主に50g台から80g台までの重量帯がラインアップされてきた。そんな中、2019年に発売されたZFシリーズでは同ブランド初となる軽量40g台が登場したことが話題になったが、最新モデルでも40g台の各フレックスや50g台のTXフレックスなど、軽量帯のスペックも充実したラインナップになるとみていいだろう。
歴代のディアマナシリーズ、ディアマナニューモデルに期待
周知のように、三菱ケミカルは素材の開発から成型までを一貫して管理することができる世界唯一のシャフトメーカーである。つまり、シャフトメーカーという一面の他、素材メーカーとしての側面もあるわけだ。前出のMR70という高強度炭素繊維は、ディアマナをはじめ、同社の他ブランド「TENSEI」や「グランドバサラ」に使われただけでなく、大手ライバルメーカーのシャフトにも採用されている実績がある。
今後は高強度、高弾性、高靭性を実現した「♯371」がシャフト開発のキーワードになっていくはずだ。画期的な素材を採用し、胎動し始めたディアマナのニューモデル。さらに詳細な情報が入り次第、最新シャフトの続報をお届けしたい。