2年の歳月をかけて生まれた新コンセプトシャフト、『G』!
ブランド名の『G』は、“anti-Gavity(アンチグラビティ)”、「重力に逆らい、世界の果てまで飛んでゆけ」というメッセージが込められているという。そのコンセプトが示すとおり、ブランド第一弾となる『aG33』は、先端のしなりに特徴のある先調子で、飛距離性能を重視したモデルだ。
この新モデルの性能を確かめるべく、竹村真琴プロとYoutubeチャンネル「試打ラボ しだるTV」が人気の石井良介プロに、実際に『G』をマイドライバーに装着して、試打検証してみた。場所は千葉県八千代市の太平洋クラブ八千代コース、そして地域密着の大型練習場、ユニオンゴルフクラブだ。計測には弾道計測器「トラックマン」を用いた。
シンプルなデザインに、赤が映える『G』のコスメティック
「フレックスSを使うことがほとんどないので、やはり硬く感じます。『TOUR AD』は、プロ入り直後くらいに試したこともあるのですが、やはり少しハードなシャフトという印象がありますね」と竹村プロ。試打結果は、ボール初速53.2m/s、スピン量2638rpm、飛距離は206yとまずまずだが、プロは「この感じだと、18ホールはもたない」という。女子プロですら、それなりに頑張って振らないと性能が発揮できないスペックだと言えそうだ。
『G』の5Rで試打すると、1発目から強いボールになった。ボール初速55.0m/s、スピン量1858rpm、飛距離は220y。よりシャフトのしなりを使えるようで、ヘッドスピードも少しだけ上がり、インパクトがより分厚く、高初速で低スピン弾道になった。
そして、竹村プロが普段使っている40g台のフレックスR、4Rで試打。このスペックだと、『G』の持ち味であるシャフトの走り感が、さらにボール初速の向上につながっている。打ち出し角も確保され、ややロースピンの強い弾道が連発した。ボール初速54.5m/s、スピン量1841rpm。飛距離は222yまで伸び、ミート率も1.5を何度も超える高効率の弾道になった。
「すごく振りやすいです。このスペックがやはり本命ですね。スイングしていると、どんどん振れてくる感じがあります。測定数値もこれなら大満足です」
と竹村プロも『G』の性能を高く評価した。
自然とヘッドスピードが上がる、シャフトの走り感
球筋は、ボールがつかまった軽いドローでミート率も1.5前後と非常に効率の良いインパクトになっている。「先調子のシャフトというと、左へのミスが出そうで嫌がるゴルファーも少なくないですが、『G』は球がしっかりつかまるのに、巻きすぎてフックになる嫌な感じがありません。男性の力で振ってもシャフトが負けず、しなりすぎず、強いインパクトになっています」(石井プロ)
この『G』シリーズ第一弾シャフト『aG33』は、『TOUR AD XC』の先端部に使用されている高強度素材、「トレカ®M40X」を手元寄りに使用。手元剛性を高めつつ、程よい粘り感を持たせたことが、自然なタメを作りやすく、スムーズな切り返しからスピード感のある走りを生み出す秘密になっている。石井プロの最大飛距離は、ボール初速は74.5m/s。スピン量は2346rpm。飛距離は304yと300yを超えるビッグドライブになった。
と石井プロは指摘する。一方、ヘッドスピード35m/s前後の竹村プロが220yを叩き出したように、ある程度スイングが固まっているものの、飛距離がもうひとつ伸ばせないゴルファーも結果が期待できそうだ。竹村プロも、
「エースシャフトよりも良いので、このまま持って帰りたいです(笑)」
とかなり『G』が気に入ったとのこと。プロと同じように、『G』の恩恵を感じられるゴルファーは少なくないだろう。