筒「さっきから、グリーンオーバーして怖いです…」
筆者 ボクもアイアンの薄めの当たりと、アプローチやショートゲームで硬さを感じますね。ボールが潰れるドライバーでは気にならないし、アイアンも打点が上にくるほど潰れるので気にならない。刃の近くでヒットする時に、外剛内柔系のハードさが若干、手に来ちゃう感じです…。でも、ダンロップのボールって、スリクソンの『Z-STAR』も『Z-STAR XV』もそうですけど、アプローチで「キュピッ!」っと澄んだ高めの音がするのが特徴じゃないですか。だから、ダンロップのボールらしさは感じるんですけどね。
筒 ハーフトップじゃないです。ボクは長岡さんとは違って、“狙って”スコアライン3本目より上では打たないようにしてます!(キリッ)まぁ、気温やフェース素材、打点によって全然打感の感じ方は変わるので、それは村田さんの意見も分かりますよ。でも、弾道はね……。さっきから、グリーンオーバーして怖くて仕方ないです。やっぱり少し低打ち出し、低スピンなので明らかにアイアンでも距離が出てしまいます。インドアの評価と同じで、ドライバーもランが増えて飛びますし、アイアンも飛んでしまいますね。
筆者 たしかに、アイアンは飛ぶかも……。ボクは元々アイアンのスピン量が多いし球も高いから、より上がっちゃう感じです。特にショートアイアンで。
P編 私もヘッドスピード的に長岡と同じ傾向だね。
筒「でも、出球が低いからアプローチしやすい」
筒 ボクはアプローチだと思います。今までのディスタンス系って、安いボールだと2ピースですし、高いプレミアムディスタンス系は3ピースでしたが、どちらも共通点があって、【アプローチで出球が高い】んです。スピンがかからないから、打ち出しが高くて、フェースをすべる感触すらあったのが現実だと思います。その点、ツアーボールは真逆で、ウレタンカバーでスピンがかかるからこそ、打ち出しが低かった。で、違和感の正体というのは、『PROTOTYPE』はアプローチで、低スピンなのに、低打ち出しなところかなと。
筆者 たしかに、そうかも!
P編 それは言えるかもしれないね。ポコっと上に出球が上がっちゃうと、毎回同じ狙い所に落とせないもん。
―― ラウンド終了 ――
筆者 ではでは、コースでの体感も終えたので、そろそろ締めに入りたいんですが、今回の情報を一切遮断した『PROTOTYPE』ボール、いかがでしたか? ダンロップからの挑戦状とあって、このボールがどのブランドの何になるのか?を当てにいきたいなと。
P編「スリクソンXの2代目か、ゼクシオXだろ!」
筒 何言ってるか、まったく分かんない。
筆者 いや、Xをどこに付けるのか?って例で出しただけです……。(泣)
筒 ボクは、この『PROTOTYPE』を最初に打ったときは、『Z-STAR XV』と『スリクソンX』の間のような感触のボールだと思ったんですよ。ってことは、『ゼクシオXV』って可能性はあるなぁと。それに、タイトリスト『AVX』みたいに、『XVX』という独立した超絶ディスタンス系の新ブランド立ち上げもあり得ると思いますよ?
筆者 なにそれ、他社の『A』を『X』に替えただけなんて、そんな判断、ダンロップがするわけないじゃん!それに、昔から飛距離に定評のある『XV』のブランドを毀損するようなネーミングには絶対にしないでしょ! だって、今回の『PROTOTYPE』って、そこまで飛距離特化型ボールだと、ボクは思ってないですからね。筒さんばかりが強弁してたに過ぎないんですから!
筒 ………。(ぐぬぬ…)えっ、それって村田さんも同意見ですか???
P編「こんなに【床反力】の高いボールないよ!」
筆者 !!!
筒 ほらぁ〜〜、だから『ゼクシオXV』だって言ったでしょ!(ドヤ顔)
筆者 えぇ〜〜、『PROTOTYPE』の方がボール2個分くらい『Z-STAR XV』よりも表面の反発が高いってことかぁ〜〜〜。マジか……(泣)
P編 長岡、驚くのはまだ早いぞ。次は、高反発でルール不適合ボールのワークスゴルフ『飛匠』と比べるから! 長岡、動画を回しなさい!
筒 だから、『PROTOTYPE』は超絶ディスタンス系ボールだって、最初からず〜っと言い続けてるじゃないですか!人の話しを聞いてます??? ネーミングは『XVX』でもおかしくないでしょ??
P編&筆者 いや、だから、その名前だけは無いってば!!!(でも、超絶ディスタンス系なことだけは認める……)
Text/Mikiro Nagaoka