ボール初速をコントロールする新発想ボール!
その際はより軟らかい『TOUR B330S』を使用していたが、早い段階で『X』に変更。そのときにも大きな飛距離アップがあったという。デシャンボーは「風の中でのショットが、一番のベネフィット(恩恵)。アゲンストでもドライバーショットの弾道が強く、ボールの力だけで7〜8ヤード伸びている感じがした」とコメントしている。
そしてデシャンボーは、新しくなった『TOUR B X』を契約選手の中でも最も早いタイミングで使用を開始した選手だ。デシャンボーがボールをスイッチしたのは、昨年9月の「グリーンブライヤー」。テストで凄い結果がでたため、待ちきれずに使用したという経緯だ。
新しい『TOUR B X/XS』では、タイガー・ウッズがその開発プロセスに大きく関わったことが知られているが、一方でデシャンボーもまた、その人並み外れた探究心から生まれるリクエストが、新しい『X』ボールの開発に活かされている。デシャンボーの質問は、開発者が持っているツアーボールの常識を覆すような大胆なものが多かったという。
「リアクティブ・ウレタンカバー」に注目が集まりがちだが、NEW『TOUR B X』の飛び性能の高さを如実に示したのが、デシャンボーだと言えるだろう。初速性能が高く、風に強い性能を持つ『TOUR B X』が、彼がこれまで取り組んできたスイング研究と肉体改造、そしてギアへのこだわりと、様々な条件が噛み合って、大きく飛距離のスタッツを伸ばすことが出来た。今季のメジャー大会でも優勝候補の一角になることは疑いようがない。
タイガー・ウッズの使用球ということで、どちらかといえば『TOUR B XS』が注目されがちだが、ツアーでは『TOUR B X』 の使用者も多く、マット・クーチャーも『X』で「SMBCシンガポールオープン」を制している。デシャンボーのように、より自分のプレー条件にマッチしたボールを選ぶことが、飛距離アップへの近道になるだろう。