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タイトリスト『AVX』ゴルフボールは誰向けか? 『プロV1』との比較で分かった、その存在価値

タイトリストから『プロV1』『プロV1x』と並ぶ、新たなるプレミアムパフォーマンスボールが登場。その名は『AVX』。このボールの謎を、HS42m/sの筒康博と共に徹底試打!

配信日時:2020年3月25日 06時06分

『プロV1』より若干ソフトで低スピン

まずは、ドライバーやFWなどのロングショットから総評をもらった。「『プロV1』と飛距離はそこまで変わりません。平均的に飛んだのは『プロV1』で、『AVX』は聞かれた性能に答えた以外に実はメリットを感じています。これは、アイアンショットにも繋がるものですが…」(筒)

【1W・到達距離】 プロV1=AVX
【1W・打感柔らかさ】 AVX>プロV1

感じたのが、ボクの【理想のウィンドウ】に合致したこと。要は空中で通過すべき仮想の窓で、どの高さ・位置を飛んで欲しいか? というものですが、ボクの理想は、高打ち出し・低スピンが基本路線になります。アイアンだと、『AVX』の打ち出しの高さがイメージ通りで、吹け上げることなく理想的な弾道がでる。本当にちょうどいい」(筒)

「理想のウィンドウに収めやすい」(筒)

「打ち出しから高くて、理想のウィンドウに収めやすい」(筒)

「打ち出しから高くて、理想のウィンドウに収めやすい」(筒)

【アイアン・到達距離】 AVX>プロV1
【アイアン・打感柔らかさ】 プロV1=AVX
「AVXは、スコアメイクにやさしいボールですね」(筒)

「AVXは、スコアメイクにやさしいボールですね」(筒)

筒はこう続ける。「【ウィンドウ】は個人の好みに違いがあります。他のディスタンス系のように、想定以上にウィンドウの上をいくボールは距離をロスする気がして怖い。単純に高く上がればいいわけではなく、自分の想定通りの高さに収まらないと肝心な距離感が出せませんから」。そして、アプローチの総評をこう加える。

【アプローチ・スピンコントロール】  プロV1>AVX
【アプローチ・打感柔らかさ】 AVX>プロV1

「さっきも言ったとおりで、平らなグリーンで、25yをオーソドックスなピッチエンドランで打つと『プロV1』の方が止まりやすく、キャリーでピン近くに突っ込めます。逆に『AVX』はランが出やすいからこそ、届かない、突っ込み切れないショートが防げる。これが仮に一般的なディスタンス系ボールだとどうか? というと、『AVX』よりもランが伸びる。しかも、ちょっと強く入ると予想以上に転がるので計算できない。

うまく一定に打てればいいですが、現実にはちょっと薄めや厚めなどいろんなミスが起きますよね。トップ目に強く入った時にディスタンス系でグリーンを出てしまうところが、『AVX』だと残ってくれる保険がありますね。簡単に表現するとしたら、【AVXはスコアメイクにやさしいボール】難しいクラブ、やさしいクラブと議論されるのと同様に、ミスを吸収し、スコアアップに貢献する【やさしいボール】だと確実に言えます」(筒)

「ソフトな打感好きの、スコアアップを目指す人に」

「とにかくスコアアップしたい人向きのボール。今年のエースはAVXでいきます」(筒)

「とにかくスコアアップしたい人向きのボール。今年のエースはAVXでいきます」(筒)

【スコアメイクにやさしいボール】というキーワードが出たところで、改めて聞いてみた。本題の『AVX』は誰が使うべきボールなのか?

「ボク自身がエースボールを『AVX』に替えると決めたばかりなので、【誰に合う】とあまり限定したくはないです。でも、確実に言えるのは【ひたすらスコアアップ目的のボール】だということ。硬い打感のボールだとリキむ、当たり負けるという人。アプローチでトップしてボールが転がり出ることが多い人。あとは、ボールを固定せず、日替わりショートゲームで100以上叩いてしまうけどもっとうまくなりたい、スコアアップしたい人。

何より言えるのは、【プロV1、プロV1xは、プロや上級者のためのボールだから、自分にはまだ早い】と思い込んでいて停滞中の人ですかね。この圧倒的なツアープロの使用率を誇るお化けのような2つのボールに並ぶ兄弟なわけですから、本来なら分かりやすく『プロAVX』と名付けるべきです。でも、そうしなかった理由は、【上達過程のアマが使うべき、ベストなボール】だからだと想像します」(筒)

最後に岡本氏がこう締めくくった。「タイトリスト『AVX』を『プロV1』『プロV1x』に次ぐ新しい選択肢として、日本市場に初めて投入していきます。『AVX』は、トータルパフォーマンスに優れていて、できる限りソフトな打感のボールでプレーしたいゴルファーにご使用頂きたいゴルフボールです。すでに多くのゴルファーから高い評価を頂戴していますので、 『プロV1』『プロV1x』と同様にスコアアップを目指す多くのゴルファーに選んでいただけると確信しています」。

取材・文/Mikiro Nagaoka 撮影・山代厚男 
取材協力/石岡ゴルフ倶楽部(アコーディア・ゴルフ)

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