『プロV1』より若干ソフトで低スピン
【1W・到達距離】 プロV1=AVX
【1W・打感柔らかさ】 AVX>プロV1
「感じたのが、ボクの【理想のウィンドウ】に合致したこと。要は空中で通過すべき仮想の窓で、どの高さ・位置を飛んで欲しいか? というものですが、ボクの理想は、高打ち出し・低スピンが基本路線になります。アイアンだと、『AVX』の打ち出しの高さがイメージ通りで、吹け上げることなく理想的な弾道がでる。本当にちょうどいい」(筒)
「理想のウィンドウに収めやすい」(筒)
【アイアン・打感柔らかさ】 プロV1=AVX
【アプローチ・スピンコントロール】 プロV1>AVX
【アプローチ・打感柔らかさ】 AVX>プロV1
「さっきも言ったとおりで、平らなグリーンで、25yをオーソドックスなピッチエンドランで打つと『プロV1』の方が止まりやすく、キャリーでピン近くに突っ込めます。逆に『AVX』はランが出やすいからこそ、届かない、突っ込み切れないショートが防げる。これが仮に一般的なディスタンス系ボールだとどうか? というと、『AVX』よりもランが伸びる。しかも、ちょっと強く入ると予想以上に転がるので計算できない。
うまく一定に打てればいいですが、現実にはちょっと薄めや厚めなどいろんなミスが起きますよね。トップ目に強く入った時にディスタンス系でグリーンを出てしまうところが、『AVX』だと残ってくれる保険がありますね。簡単に表現するとしたら、【AVXはスコアメイクにやさしいボール】。難しいクラブ、やさしいクラブと議論されるのと同様に、ミスを吸収し、スコアアップに貢献する【やさしいボール】だと確実に言えます」(筒)
「ソフトな打感好きの、スコアアップを目指す人に」
「ボク自身がエースボールを『AVX』に替えると決めたばかりなので、【誰に合う】とあまり限定したくはないです。でも、確実に言えるのは【ひたすらスコアアップ目的のボール】だということ。硬い打感のボールだとリキむ、当たり負けるという人。アプローチでトップしてボールが転がり出ることが多い人。あとは、ボールを固定せず、日替わりショートゲームで100以上叩いてしまうけどもっとうまくなりたい、スコアアップしたい人。
何より言えるのは、【プロV1、プロV1xは、プロや上級者のためのボールだから、自分にはまだ早い】と思い込んでいて停滞中の人ですかね。この圧倒的なツアープロの使用率を誇るお化けのような2つのボールに並ぶ兄弟なわけですから、本来なら分かりやすく『プロAVX』と名付けるべきです。でも、そうしなかった理由は、【上達過程のアマが使うべき、ベストなボール】だからだと想像します」(筒)
最後に岡本氏がこう締めくくった。「タイトリストは『AVX』を『プロV1』『プロV1x』に次ぐ新しい選択肢として、日本市場に初めて投入していきます。『AVX』は、トータルパフォーマンスに優れていて、できる限りソフトな打感のボールでプレーしたいゴルファーにご使用頂きたいゴルフボールです。すでに多くのゴルファーから高い評価を頂戴していますので、 『プロV1』『プロV1x』と同様にスコアアップを目指す多くのゴルファーに選んでいただけると確信しています」。
取材・文/Mikiro Nagaoka 撮影・山代厚男
取材協力/石岡ゴルフ倶楽部(アコーディア・ゴルフ)