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世界1位が『マーベリック』!? 『MAVRIK』スタンダードは誰向きか、本当に型破りか

明日、2月7日はキャロウェイ『MAVRIK(マーベリック)』とテーラーメイド『SIM』の発売日。既に膨大な情報が出ていますが、マニアックチーム的な結論をお送りします!

配信日時:2020年2月6日 16時51分

ホンマ『TR20 440』と同じ【ヒップアップボディ】

シャローバックとは真逆の【ヒップアップ形状】なのは、この2機種だけ!!

シャローバックとは真逆の【ヒップアップ形状】なのは、この2機種だけ!!

P編 「ひとつ感じるのは、『スタンダード』はただのお助けドライバーじゃなくて、長く付き合えて練習意欲の増すドライバーということ。重心位置がやや浅め、高めだからすごく操作性が良いんだよ。左が嫌なホールだと、その通りにフェードが打てる。ゴルファーの意図に敏感な感じで、打点ズレに強いモデルだと感じるね。

音が前作の『エピックフラッシュスター』よりすごく静かになって、球がくっつく感じの打感も影響してるけど、とにかくインパクトで長く押せる。キャロウェイ のドライバーだと、2015年モデルまで振り返らないと無かった感じだね。それこそ、松山英樹プロが爆発した時期の『グレートビッグバーサ』とか、その前の『ビッグバーサα815◆◆』とか、その代の良かった打感と球持ちがついに復活した!って喜ぶキャロウェイ党は多いと思うよ」
2本の柱が入る前は、喰い付くソフトな打感のものが多かったです…(GettyImages)

2本の柱が入る前は、喰い付くソフトな打感のものが多かったです…(GettyImages)

&筆者 「たしかに…。(あの頃は押せる打感だった)音と打感はめちゃくちゃ穏やかになりましたよね!」

P編 「そして、お尻の上がったヒップアップ形状が、ホンマの『TR 20 440』にそっくりなの。どういうわけか、私はこの2機種だと速く振れるというか、インパクトでいい感じに球を押せる。ここ数年の傾向だと、シャローバックで後ろに長い深重心系ばかりがもてはやされだけど、それだと球を押すフィールが出てこないんだよね…。キャロウェイは、どうも、そこを今回ゴルファーに今一度問題提起している気がしてならないね。【本当に大MOIは快適なのか?】って」

 「ボクもインパクトフィールをしっかり与えてあげることで、ゴルファーの本能的なものを呼び覚ます目的は感じます。でも、村田さんが言うほど、操作性ばかりの感じでもないですよ。ボクにとってはめちゃくちゃカンタンというか、打つ人によって評価が分かれると思います。ヘッドスピードがそこまで速くないのにすごく曲がる人とか、打点が荒れる人にストレート性能・直進性を与えてくれると思いますが」

筆者 「………。(うぅ、全然まとまらない…)」

打点ブレ王の筆者でも、ライナーフェードしか出ない

P編のショットデータ。「ドローの幅が減って、ストレート系の球になるね」

P編のショットデータ。「ドローの幅が減って、ストレート系の球になるね」

P編 「う〜ん、でもさっきも言ったけど、絶好調だった松山英樹プロが『グレートビッグバーサ』を使ってたじゃない。あれは球を押せるフィールもあるけど、ややつかまりの良いモデルだったんだよ。今回の『MAVRIK』スタンダードは、同じ押せる打感でも『グレートビッグバーサ』よりもニュートラルというか、つかまり過ぎない感じかな。だからこそ、よりしっかり押せる感じ。

考えてみたら、キャロウェイの2本の柱の入ったドライバーで、しっかり押せるモデルってあんまり無かったじゃない。
特に『エピックフラッシュスター』とかさ。そういう意味では、AIフェースの打点の広さも増して、2本の柱が入って初速の速さもあるのにインパクトフィールも求めてきたのは、正常進化と言えるんじゃないのかな?」

筆者 「村田さん、締めようとするのはやめて…。まだボクの感想を一言も言えてないので!」

P編 「いいよ君は。ロクに練習もしないし、どんな高性能クラブでも球も曲げるし、まったく参考にならない」

筆者 「(無視して)ボク、このドライバーだと、普通に打ってつかまりを抑えたフェードなんですよ。打ち出しも抑えた安全なライナーフェード。スピン量がしっかり入るので、ドロップせずに前に前に行きたがる球で、地面へのランディング角が浅くてランも出ます。驚くことに、打点はボクなのでめちゃくちゃ外しまくってるのに、ライナーフェードばっかりで球が揃うんですよ!」

 「………。(たしかに、ボクもドローの曲がりが薄くなって、中打ち出し・中スピンのストレート弾道ばかりだったなぁ〜)」

P編 「で? 何が言いたいの?」

浅重心なのにやさしい!大MOIのその先!?

発表会では「浅重心でもやさしさを出せる」と強調していたアラン・ホックネル副社長

発表会では「浅重心でもやさしさを出せる」と強調していたアラン・ホックネル副社長

筆者 「浅重心のはずなのに、エラくやさしいなぁ〜と。ほら、キャロウェイ の発表会の時、アメリカの開発担当の副社長、アラン・ホックネルが説明してたじゃないですか。【単なるMOIを求める方法ではない、浅重心でもやさしい、その道を見つけた】って。その言葉どおりだなぁって、ボクは感じたんですけど?」

P編 「!!!(咳こむ)ええっと、発表会の時だよね? そ、そんなこと話してたっけ? ほら、同時通訳でアラン副社長が早口だから、よく覚えてないや。でも、君がそう感じたなら、それでいいんじゃないの? 今回の『MAVRIK』スタンダードは、人によっていろんな感じ方の振れ幅があるのが当然だと思う。何しろ、AIが計算して作った要素が大きい訳だし。AIの意図なんて、人間には分からないんだし、そりゃ、感じ方は色々になるのが自然だろう」

 「だから言ったじゃないですか、このクラブは感じ方が分かれると。そんな中でも、『MAVRIK』スタンダードに特に合いそうな人は、【デカヘッドが苦手な人】と【スピン量が少なくてドロップする人】。あと、【左への巻き込みグセのある人】と【打点がバラついて球が暴れる人】ですね」
P編 「そうだね、そこは異論ないかな」

筆者 「筒さん、それって『SIM』や『SIM MAX』を使うべき人と被ってたりしないんですか? ケプカみたいに……」

 「まったく。『SIM』と『MAVRIK』はまったくターゲットゴルファーが違いますし、クラブの特性も全然違うので、両方打ってみて合う方を選べばいいんじゃない?」

筆者 「………。(結局、お店で打てって結論ですか……)」

Text/Mikiro Nagaoka

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