世界1が、まさかのキャロウェイ!?
PCM筒康博(以下、筒) 「!!! ケプカ選手が『MAVRIK』というのは、むちゃくちゃインパクト大きいですね〜。だって『SIM MAX』もたしか一度使ってますよね? その後『M5』に戻した後、キャロウェイ『MAVRIKサブゼロ』に行ったんでしょ?」
筆者 「はい。ケプカは一度使って気にいると、けっこう長いタイプに見えるんで、今後がめちゃくちゃ気がかりです…。五輪イヤーですけど、メジャー優先の立場を明らかにしてますし、ケガ明けでも今は【マスターズ】しか狙ってないはず。去年は2位で取り逃しましたしね」
筒&筆者 「………。(それはケプカに聞いてください…)」
石川遼、河本結が実証していたAIフェースの芯の広さ
筒 「それ、キャロウェイの公式ユーチューブチャンネルで出ている動画を撮影した日でしょう? 長岡さん、2人はなんて言ってたんですか?」
筆者 「降臨させる前にテスト内容を言っておくと、石川遼は『エピックフラッシュ』のマン振りに近いショットと、『MAVRIK』をいろんな打点で打ち比べたんです。結論から言うと、『エピックフラッシュ』はどの打点でも75m/sを超えなかったんですが、『MAVRIK』はトゥ打点、フェース上下打点、2本の柱の外に当たるようなヒール打点でも、75m/sを下回らかったんです。真ん中でMAX77m/sを超えてましたね」
P編 「本当!? っていうか、ドライバーはケプカと同じ『MAVRIKサブゼロ』だよね?」
筆者 「いや、それが違ったんですよ。『MAVRIK』のスタンダードでした。あのヘッドのお尻が上がったヤツです」
P編 「………。(ギラッ、お尻が上がる!?ホンマ『TR20 440』もそうだぞ!?)長岡、プロはなんて言ってたの? 降臨させて!」
P編 「………。(やっぱり、お尻が上がったハイバックって速く振れるのかも…)で、長岡、河本結プロはどうだったの?」
筆者 「真ん中打点、ヒール外し、トゥ外しと石川遼と同様の打点外しテストをして、全部248〜253ヤードに収まってました。【この寒さで252は普段絶対いかないです】って驚いてましたよ」
P編 「う〜ん……、筒さん、どう思う?」
前作『エピックフラッシュ』との重心データの差は?
それに、『エピックフラッシュ』シリーズはすごくフェースが重かったんですよ。だからか、パワーのない女子プロの間で【サブゼロのウェイト外し】が流行りましたよね? 『MAVRIK』はAIへの司令でフェースが6gも軽くなった上、同じくAIへの司令で芯を広げることが出来てるはずなので、そういうプロの結果が出ることに疑問はないです」
筆者 「筒さん、石川遼が【ヒール打点のフェードで、右に抜けない】と言ってますが、『MAVRIK』と『エピックフラッシュSZ』で重心距離的な差はあるんですか?」
筒 「そりゃあるでしょ。だって『サブゼロ』は元々左にいきたくない人が使うモデルですし、石川プロが打ったのは3つのモデルの真ん中の『MAVRIK』スタンダードでしょう?」
筆者 「そっか。でも、もう内部重心を測ってると思うので、データを解説してください」
P編 「そうだね、このドライバーでロフトの威張りはしない方がいいと思う」
筆者 「え、どうしてです?」