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ミズノ『ST200X』『ST200』ドライバーのアマ試打レポ。筒絶句 「コレはもう、外ブラです!」

ミズノが世界戦略モデル『ST』シリーズを、海の向こうのPGAショーで世界同時発表。既に原英莉花や時松隆光ほかが投入している謎のドライバーをマニアックチームが大解剖!

配信日時:2020年1月23日 17時15分

次は、『ST-200』を試打。「粘るしフェードが打ちやすい!」

『ST-200』の方がフェース角もオープンで、重心角も少なめです

『ST-200』の方がフェース角もオープンで、重心角も少なめです

筆者 「次は、フェースが開いて見える『ST200』の方を試しましょう。こっちは、純正シャフトがグラファイトデザインの『ツアーAD』ですね。総重量的には、こっちの方がボクには合ってそうだな…。あっ、素振りすると全然違いますね。シャフトが粘り系というか、『Mフュージョン』より全然ゆっくりです。じゃあ、行ってみましょう!」

―― バシッ×3人 ――

筆者 「ソールのデザインはそっくりなんですけど、打つと全然違いますね。こっちは左にいかなくて叩ける系だとわかりやすく弾道に表れますね。音も心なしか、残響が短くて締まった感じがします」

P編 「総重量的に考えたら、長岡とか私ならこちらのモデルが合うはずなんだけど、さっきの『ST200X』のラクさ、弾き感からすると、随分おとなしい気がするね。球持ちが少し長い感じと、シャフトの復元が遅いから自分で打ちにいくフィーリングが要るというか……。私は『ST200X』の方が好きだなぁ〜

筆者 「意外なことに、ボクも『ST200X』の方が好きです。球離れが速いのに、ドローでピンポン玉みたいに弾き飛ばしてくれる『ST200X』の方が、単純に飛びますよね。それでいて、『ST200X』の方が曲がりにも強い気が。『ST-200』はうまく打てるとドゴッと厚い当たりで、低スピンな感じもするんですが、シャフトの遅れでいい当たりなのに出球が右になっちゃうのでプッシュアウトがめちゃめちゃ飛ぶってヤツですね……(泣)

 「………。(スイングもヘッドスピードも違うのに、感じることは同じだなぁ…)」

筒 「これもアップライトに可変しますよ!」

『ST-200』だと少しインパクトが遅れるため、アップライトに可変!

『ST-200』だと少しインパクトが遅れるため、アップライトに可変!

筆者 「筒さんの感想は?」

 「(無視して)これもアップライトに可変しますよ! ちょっと貸して、これでどう感じるか?(アップライトポジションに可変) おっ、めちゃくちゃいい顔になりました。クセがないでしょ?」

―― バシッ×3人 ――

筆者 「うんっ、強烈イイ!!! 出球がストレートになって、低スピンの高弾道フェード。いい感じです! 顔もちょうどいいし、振りやすくなりました」

P編 「急にラクな印象になったね。打ち出し角も上がったし、ラクに運べる感じになった!なんか、全然曲がらないし、『ST200』は慣性モーメントも大きいんじゃないか? ちょっと、PINGっぽさも感じるぞ!?
『ST-200』は、ぶっ叩いても吹き上がりません!

『ST-200』は、ぶっ叩いても吹き上がりません!

 「長岡さん、今回の『ST-200』って、ノーマルの設定がかなり左にいきづらくなっているので、可変するといい感じになると思いますよ。ライ角56.5°というのは、テーラーメイド『SIM』級にフラットですし、その上フェース角も2°くらい開いているので、ノーマルは絶対に左に行かない仕様なんですよ。純正『ツアーAD』の復元もまったりしてますしね。でも、可変でいかようにも味付けできるのが今回の『ST200』の良さですね。クセがない。

基本的に、低スピンだと言うのが大きいかなと。今までの『ミズノプロ』と可変スリーブ自体は同じですが、『ST200』は低スピンなので、可変スリーブのポジションがけっこう弾道に効いてきます。ノーマルポジションでは長岡さんはかなり低打ち出しでしたが、アップライトポジションにすると急に高打ち出しになったでしょ? 高スピンで高打ち出しになったら、ランが減って飛ばない結果になるんですけど、今回の『ST200』は基本的に低スピンなので、飛ぶ可変調整が作りやすいですね」

筆者 「ってことは、筒さんは『ST200』の方が当たりというか、高評価???」

 「いや、う〜ん………」

筒 「エース交代ですね、今年は『ST200X』でしょ!」

なんと、全員『ST-200X』がお気に入りの結果に!中でも筒は……

なんと、全員『ST-200X』がお気に入りの結果に!中でも筒は……

筆者 「筒さん、はっきりしてくださいよ!」

 「エースドライバーのイオンスポーツ『GIGA』も超お気に入りなんですけど、今年は『ST200X』にエース交代ですね……。これは、認めざるを得ない……」

筆者 「うわぁ〜〜、出たッ、最高評価!!! 決め手はなんですか???」

 「話すと長くなりますけど、簡単に言うなら、ボクのどストライク過ぎるので。もう『ST200X』の顔がまず、どストライク。可変でフラットに調整した顔を見たでしょ? 完璧です。それと、打感。音が軽快で球離れが速いから、巻き込みフックやチーピンになりづらい。それに、打ち出し角が高いことです。ボクのように、元々スピン量の少ないゴルファーは、打ち出し角を足せるモデルが必須なんです。打ち出し角を足せるほど、飛距離が伸びるので。

それに、禁断の素材【βチタン】のせいか、本当に初速性能も速いですしね。長岡さんや村田さんと違って、頑張って振ってもHS44m/sくらいの非力なボクの場合、初速と打ち出し角と低スピンと顔、この四拍子が揃ったモデルって中々出会えないんですよ。深重心でミスに強いやさしいモデルだと、打ち出し角は上がっても顔とスピンがダメですし、初速と低スピンに優れた浅重心モデルだと、打ち出し角が低くなる。完璧に四拍子揃うことは滅多にないです」

筆者 「たしかにボクも村田さんも『ST200X』が気に入ったのでわかりますけど、コレって昔の何かのモデルに似てるとか、過去の脳内クラブライブラリに該当モデルが無いんですよね……。似たクラブに例えられれば伝わりやすいんですが……」
「非力なボクでも、強烈な弾きと、打ち出しの高さ。かめはめ波が打てます」(筒)

「非力なボクでも、強烈な弾きと、打ち出しの高さ。かめはめ波が打てます」(筒)

 「う〜〜〜ん、無いなぁ〜〜〜。強いて例えるなら、【非力な日本人のことを本当に分かってる外ブラ】です。元々『ST』は欧米モデルでしたし、ミズノは日本に本社があっても、海外ブランドと呼んでもいいはず。テーラーメイドキャロウェイPINGタイトリストには作れない、非力な人のための良さが『ST200X』には詰まってます! フェースがめちゃ弾いて初速が出る上、高打ち出し。非力なボクでも、【かめはめ波が打てる】もん!(大声)」

筆者 「くぅ〜〜、言いますねェ〜〜(令和時代に【かめはめ波】ですか……汗)」

P編 「まぁ、言い得て妙だよ。それに、筒さんはドライバーに対するストライクゾーンが特に狭いからね。女性に対してとは真逆だよ……」

 「グスン。帰ります……。(新年早々、苦手な女性ネタ攻撃だけはやめて…)」

Text/Mikiro Nagaoka

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