豊富なグラインドオプション
ミズノのドライバーがUSGAのリストに掲載され、コブラのF-MAX Airspeedがリリース、そして今度はボーケイの出番。
ボーケイの一番の特徴は、グラインドの選択が市場で最も豊富であること。ボーケイ以上に、超ローバウンス(4度)からハイバウンス(14度)までラインナップしているブランドはない。
結果として、ゴルファーのスイング、コースコンディション、一般的な操作性のニーズを元に細かくフィッティングできるボーケイと肩を並べる競合はいないのが現状だ。
タイトリストからの言葉は次の通り。「プロトタイプは、選手からも弾道、フィーリングが向上し、全体的に良い結果になったと評価は上々でした」。
では、その理由はどこから来ているのだろうか?
プログレッシブCG(重心)は、最近発売されたボーケイウェッジで重要なポイントだった。
技術的な詳細はさて置き、これはロフト別に弾道とスピンが適正になるよう重量を動かすことが目的。
ボーケイが、重心に対するグラインドの影響を理解するまで細心の注意を払っていた部分でもある。
これは、54度のMグラインドと54度のFグラインドを同じ弾道にするというほど細かいレベル。ボーケイはグラインドによって弾道とスピンは変わるべきではないと考えているのだ。
となると、ホーゼルの長さもスペック別である可能性がある。
打感にも驚かされるかも知れない。ボーケイウェッジのヘッドは8620の鋳造。
今回のSM8から(ミズノのように)1025のようなスチールで鍛造にシフトした可能性があるが、まだ分からない。
全くの新素材もあり得るが、8620合金に手を加えたか、振動を軽減するためにヘッド形状を洗練(恐らくトップラインの厚み)することで打感を改善しているというのが私の見立てだ。
また、これまでのボーケイのデザインから脱却していることも打感に影響を与える可能性がある(形はフィーリングに大きく影響する)。
しかし、これはどちらかと言えば、タイトリストの今っぽいT100、T200、さらにT300アイアンから、ビジュアル面で自然な流れを作るために必要なことなのかも知れない。
ここでの結論としては、これまでボーケイウェッジの打感についてそれほど不満を耳にしたことがないことから、大きく形状が変わることはないだろう。
今回のその良くなった点2点と、SM8は、前作よりもさらに良くなった点が2つある。
その良くなった点2点と、SM7からの進化を紐解いてみよう!
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