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ギア賢者3人の座談会「やさしく飛ばせるドライバーとは?」

現代においてはツアープロでさえ、ドライバーには飛距離と同等にやさしさを求めると言われているが、改めてこの“やさしさ”についてきちんと定義しておくべきではないか。そこで、ギアに詳しいティーチングプロの関雅史、クラブフィッターの鹿又芳典、ゴルフライターの鶴原弘高の3人に、“やさしさ”について座談会形式で語ってもらった。

配信日時:2019年12月13日 17時30分

たくさんある“やさしいドライバー”のなかで、どうやってモデルを選ぶ?

鶴原:球が上がってつかまるドライバーは、本当にたくさんありますよね。そのジャンルのドライバーのなかで、もっとも売れているのが「ゼクシオ」です。

:一般的なアベレージゴルファーにとって、打ちやすく作られているのが「ゼクシオ」。クラブ全体としてバランスが良くて、スクエア・インパクトをしやすいように作られています。あとは、ゴルファーの期待を長年裏切らなかった信頼性の高さもある。それゆえに売れ続けているんだと思います。

鹿又:その他の最新モデルを挙げると、プロギア「エッグ 5500」、ヤマハ「インプレス UD+2」、ブリヂストン「ツアーB JGR」、本間ゴルフ「XP-1」とか。

鶴原:グローブライドの「オノフ 赤」、テーラーメイド「M グローレ」も同じジャンルですよね。

:このジャンルは、本当にモデルが多いんです(笑)

鹿又:その中からどうやって選ぶかですけど、いちばんは自分にとってのアドレスのしやすさだと思うんです。いくら球がつかまるといっても、あまりにもフックフェースのモデルだと、たとえスライスに悩んでいるゴルファーでも構えづらくて打ちづらく感じてしまう。

鶴原:昔に比べると、極端なフックフェースのドライバーは少なくなりましたけど、ヘッド形状から受ける印象はモデルによって違いますよね。構えてみるとアップライト感があって、必要以上に球がつかまりそうに見えたりとか。僕もクラブ選びで最初に優先すべきすべきところは、アドレスのしやすさだと思います。

少し短めのほうがスクエア・インパクトしやすい!

本間ゴルフの「XP-1 ドライバー」は、熟練のクラフトマンによって構えやすいヘッドシェイプに仕上げられているモデル。シャフトを回転させることなくフェースアングルとライ角を調整できる独自のネック機構が採用されているのも特徴だ

本間ゴルフの「XP-1 ドライバー」は、熟練のクラフトマンによって構えやすいヘッドシェイプに仕上げられているモデル。シャフトを回転させることなくフェースアングルとライ角を調整できる独自のネック機構が採用されているのも特徴だ

鶴原:今日は僕らの手元に「XP-1 ドライバー」があるんですが、これは"高ミート率"にこだわって開発されているモデルです。

:芯に当てやすいかどうかは、ヘッドと装着されているシャフトの相性で決まります。「XP-1 ドライバー」は、そこまできちんと工夫されて開発されているモデルだと思いますよ。ヘッド形状はシャローバックで外ブラっぽくて、打ってみると初速感がある。今どきのモデルっぽくて、これまでの本間ゴルフになかったタイプのドライバーです。

鹿又:本間ゴルフのクラブは、昔から作り込みがいい。アドレスしたときのヘッドの見え方が良くて、これを構えづらいと言う人は少ないと思います。純正シャフトは、けっこう動いて仕事をしてくれるタイプ。切り返しで力まずに振れるし、それで結果を出してくれるようになっていますよね。

鶴原:あと、このドライバーはクラブ長が少し短めなんです。カタログ値で45.25インチとなっていますけど、構えるとそれよりも短く感じます。それもあって当てやすい。

:正直、このぐらいの長さがいいと思う。長尺だとヘッドスピードが上がって飛ばしやすくなるのは事実だけど、アマチュアにとっては芯に当てづらく、安定して飛ばせなくなりますから。けれど、多くのアマチュアが、なぜか長いのを使いたがる傾向にあるんです。

鹿又:長尺ドライバーは、もともとミート率が高い人向けのモデル。多くのゴルファーにとっては、「XP-1 ドライバー」ぐらいの長さが芯に当てやすくて、飛距離も伸ばせるはずですよ。

鶴原:球が上がってつかまるアベレージ向けのドライバーは、なぜかネックが固定式になっているモデルが多い。「アベレージ層が使うんだから、どうせ調整しないだろう」って最初から言われている気がして、僕はそれがイヤなんです(笑)。けれど、「XP-1 ドライバー」には、ちゃんとネックに調整機能が搭載されていて、それも魅力的ですね。

:最初に打ってみて、このへんが良さそうっていうところにフェースアングルやライ角を調整したうえで1〜2か月は使い続けてほしい。毎回打つたびに調整していると、よく分からなくなってしまうからね(笑)
何度打ってもスクエアにインパクトできて、フェースの芯に当てられる。そんなドライバーを使えば、曲げずにまっすぐに飛ばせる。自分にとって“やさしい”モデルを探しだそう!

何度打ってもスクエアにインパクトできて、フェースの芯に当てられる。そんなドライバーを使えば、曲げずにまっすぐに飛ばせる。自分にとって“やさしい”モデルを探しだそう!

本間ゴルフ T//WORLD XP-1 ドライバー

本間ゴルフ T//WORLD XP-1 ドライバー

出演者プロフィール

鶴原弘高(左) ●つるはらひろたか ゴルフギアを中心に取材活動と執筆を行っているフリーランスのライター。雑誌やウェブで最新クラブの試打レビュー連載を担当。ギア情報を動画配信する会員制ウェブサイト「3up CLUB」の編集長も務めている

関 雅史(中) ●せきまさし QPさんの愛称でおなじみのティーチングプロ。最新のクラブ性能に詳しく、ギアの性能をいかすスイング指導も高く評価されている。自身のスタジオ「ゴルフフィールズ」でのフィッティングとレッスンは予約が取りづらいほど大人気

鹿又芳典(右) ●かのまたよしのり 千葉県内にある「ゴルフショップMagic」の店主であり、プロからも信頼されているクラブフィッター兼クラフトマン。クラブ選びのご意見番として多数のメディアで試打レビュワーとしても活躍中

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