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ミズノの『Mizuno Pro 920 アイアン』ってどんなクラブ?

ロマン派ゴルフ作家、ゴルフエッセイスト、ヴィクトリアゴルフのショップ店員、ALBA編集部のギア担当など、専門家が話題のギアをズバッと解説!

配信日時:2019年11月1日 17時00分

「ただやさしいだけではなく通好みな920アイアン」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典

ロマン派ゴルフ作家の篠原です。今回は『Mizuno Pro 920 アイアン』のお話です。

<試打スペック>
番手 4番〜9番、PW/シャフト N.S.PRO 950GH neo(S)

『Mizuno Pro 920 アイアン』は、同時発売になった『Mizuno Pro 120 アイアン』『Mizuno Pro 520 アイアン』と同様に、銅下メッキです。銅下メッキは、20世紀の末頃まで、プロ仕様のアイアンでは当たり前のものでした。その中でもミズノの銅下メッキは4層で、最高水準にあると言われていましたが、それが復活したわけです。

廃れた理由は、科学的に計測してみると、その柔らかさなどの感覚が数値として証明できなかったことから、気のせいだ、という結論になったからでした。

計測技術が発達した現代でも、科学的には銅下メッキの優位性はわからないそうですが、米ツアーのトッププロに目隠しテストしてもらったところ、ほぼ100%のプレーヤーが銅下メッキを言い当てることができたそうです。それが、銅下メッキの復活に繋がったとのことでした。

『Mizuno Pro 920 アイアン』をコースで打ちながら、銅下メッキが復活したエピソードを何度も思いだしました。高弾道で、強いストレートからフェードボールが出ます。懐かしい感じがしたのです。ミスヒットにも強く、やさしさも十分に感じます。

でも、打感が硬く感じて、ミズノっぽくないのです。芯に当たったときの澄み渡る感じに、少し濁りがあるのです。とは言っても、市場にあるアイアンの中では十分に打感が良いと感じる完成度ですので、あまり気にしないで良いと思います。僕のヘッドスピードの40m/秒で、7番アイアンで150ヤード弱が打てますので、かなり飛びます。7番アイアンでロフトが30度とは思えませんでした。

オールドゴルファーでヘッドスピードが落ちてきた人向けに『Mizuno Pro 920 アイアン』は開発されたのだと、当初は思っていましたが、それどころか、むしろ、若い人を含めた広い範囲のゴルファーに向いていると感じました。初心者でも、上級者でも、しっかりボールを打ちたいと思っているゴルファーに『Mizuno Pro 920 アイアン』はオススメです。

やさしいけれど、やさしすぎないところが、『Mizuno Pro 920 アイアン』の良いところです。普通のゴルファーには銅下メッキの良さを堪能できない可能性もありますが、まずは、ミズノのフィッティングを受けてみてください。自分に一番合っているアイアンが『Mizuno Pro 920 アイアン』だと診断されたら、迷わずに購入しても後悔しないクラブです。

コメンテータープロフィール

篠原嗣典
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。

製品情報

ミズノ『Mizuno Pro 920』アイアン

価  格:カスタム専用オーダーモデル
ロフト角:No.4/20、No.5/23、No.6/26
     No.7/30、No.8/34、No.9/39
     PW/44

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