「未来の扉を開くドライバーで飛ばせ!」 by ロマン派ゴルフ作家・篠原嗣典
<試打スペック>
ロフト角 9.5度/シャフト TOUR AD for JGR TG2-5(S)
『TOUR B JGR ドライバー』は、なんと言っても「サスペンションコア」のネジが目立ちます。目立つだけの飾りが多い中で、このテクノロジーは恐ろしいほど機能します。最初にコースで打った瞬間から、飛距離性能に感心しました。
ショップのお二人の試打した感想が面白いです。つかまりすぎないという感想と、気持ち良くつかまるという感想は、かなり違うように読み取れます。
僕はどちらといえば、前者に近い印象でした。『JGR』は歴代のドライバーが、かなりつかまる感触だったので、それからすればつかまらないと感じました。
ただ、2018年からドライバーのトレンドはあまりつかまらないものが多くなったので、それからすると少しつかまる感触なのです。つまり、同じものなのに何を基準とするかで感想が変わってしまうというパターンなのだと思います。
コースで打って、ヘッドスピード40m/秒の僕が、最長245ヤード、平均で230ヤード飛びました。好感触だったので、2回もお借りして、3.5ラウンドさせてもらいました。飛ぶドライバーとして、トップオブトップの一本です。
打感と打ち応えはちょっと独特です。フェースに乗る感じがします。打音がしっかりとした弾き感がある音なので、高弾道になるのかと思いきや、ボールは中弾道の軽いドローになります。
『TOUR B JGR ドライバー』は、細かいチューニングも通好みです。購入しても良いかなぁ、と考えたほど良かったです。
『TOUR B JGR ドライバー』は、ドライバーで楽しく飛ばしたいというゴルファーにオススメします。楽しく飛ばすというのは、歯を食いしばらずに、無理なく楽をして打てます、という意味です。打ってみればわかるクラブは、良い意味でも悪い意味でも市場に溢れています。『TOUR B JGR ドライバー』は良い意味で、その代表になると思います。
「裏支え」というように業界では言われ始めていますが、フェースの裏から反発を抑えるテクノロジーは、近い将来で1つのカテゴリーになると考えています。そのときに、『TOUR B JGR ドライバー』は、最初の名器として多くのゴルファーに愛されたとゴルフ史に刻まれるという物語を想像してしまいました。
さて、そういうエポックメイキング的なドライバーを使っていたゴルファーになれるチャンスは、今、このときなのです。『TOUR B JGR ドライバー』は使ってみるべき1本です。
コメンテータープロフィール
ロマン派ゴルフ作家・ゴルフギアライター。ゴルフショップのバイヤー、広告代理店を経て、現在はゴルフエッセイストとして活躍中。