P編 「40ヤード弱とか、やめてよマジで……」
筆者 「じゃあ、改めて我々ヘタクソが打って『JAWS』ウェッジがどうなのか? その辺りをしっかりチェックしましょう。キャロウェイいわく、特に40ヤードとか、ヘッドスピードを上げられない領域で【ナナメ角溝】が効いてくるという触れ込みですが……」
P編 「40ヤードねぇ〜〜。いつも練習する時に看板がある30ヤードとか、50ヤードならいいんだど、40ヤード弱って一番中途半端なんだよ……。私の場合、アプローチイップスでかれこれ20年以上悩んでるからさ、フルショットはいいんだけど、中途半端に近い距離ほど嫌なんだよなぁ……。そこのテストは、筒さんと長岡でやってよ。イップスが悪化しちゃいそうだから……」
―― カシュッ(筒が既にテスト開始)――
筆者 「えっ、なになに?(進行役はボクだって!)」
筒 「コレ、キャロウェイの言ってることは分かりますよ。いま20ヤードくらいのFWからマリガンしてピッチエンドランで『MD4』と打ち比べましたけど、『JAWS』の方が出球が低いですし、球が乗ります。ロフトも同じ58°ですが、ファーストバイトがキュッっと勢いが死んでくれるし、転がる距離が1mくらい少なくなりました。
まぁ、『MD4』は試打クラブで多少の摩耗もあるけど、『JAWS』は新品だし、その差もある可能性もありますけど……。でも、フェースに乗るからか、打感まで良くなった気すらしますし、方向性まで良くなってる。村田さんが嫌がってた40ヤード弱のラフも良かった!多分、ソール形状のせいもありますよね、『MD4』の方が突っかかるのでヘッド挙動が悪さします」
P編 「フェースに球が乗るから、イップスにイイ!」
P編 「どれどれ貸して!(任せると言っていたのに、筒の結果を見て打ち始める)おぉ〜〜、70ヤードのFWだけど、58°でバックスピンしたね。これ、むちゃくちゃインパクトで球が乗るね。(面白い、やっぱりフルショットなら行けるな…)
筒さん、短い距離も打ったけど、けっこうヘッドスピードを上げられるよ。ロフトが58°なこともあるけど、球がゆっくり飛ぶ感じだから、20ヤード弱でも恐る恐る打たなくていい。私でもけっこう思い切って打てる。こういうイップスの直し方もあるのかなぁ……」
筆者 「村田さん、全然フォロー取れてるし、スムーズに振れてるじゃないですか!(あんなに酷いイップスだったのに)」
P編 「そうなのよ。筒さんが言うように『MD4』と比べるとソール形状がいいんだろうね。適当に打てるというか、『MD4』だと変な地面の跳ね返りを感じたけど、『JAWS』は接地がスムーズだね。これならアプローチイップスの私でも、ちゃんとした試打になるかも!(超喜ぶ)」
筆者 「村田さん、嫌がってた35〜40ヤード付近で打ってみて。あと、ラフからも」
P編 「どうだッ、長岡! どうせミスすると思って、私のこと舐めてただろう?」
筆者 「………。(バレてたか…)村田さん、同じショットを3回もやったら、そりゃ寄るのは当たり前でしょ! (決して認めない)」
P編 「分かったよ…。マリガン試打じゃ褒めない気だろ? それなら、一発勝負してあげる。ここからはスコア付けて回るから。1球1球その状況で勝負してベタピンに寄ったら私のことを認めるよな?」
―― カシュッ! ――
P編 「すべらんなぁ〜、おジョーズですって言えよ!」
筆者 「(無視して)いや『JAWS』なら普通でしょ」
P編 「ぐぬぬ……、天の邪鬼め……」
筒 「アイタタタ…………。長岡さん、鋭いッ!!!(大声)」
筆者 「でしょ? ボクは村田さんの思惑どおりの褒め言葉なんて、簡単には言いませんから!(キリッ)」
それでいて『プロV1』を使うと、フォローで低くヘッドを出して、ファーストバイトをキュッ!っとスピンショットも出来る。共通してるのは、どんな球を使っても、左右の出球のズレが少なくなることです。ヨコにズレないから手みたいに、ポーンとラクに距離感を合わせやすくなります」
筆者 「………。(そっちの鋭いかよッ!)筒さん、アプローチの結果は【お上手】でしたけど、その大げさな痛がり方は大根役者っていうか、【超ド下手】ですからッ!」
筒 「よしっ! 演技はすべりましたけど、アプローチは【おジョーズだ】って認めましたね? そっちが正解です!!!」
P編&筆者 「………。(もうええわ!)」
Text/Mikiro Nagaoka