間違いなく“スコアアップ”につながるアイアン
村田「ちょっとくらいミスしても普通にグリーンに乗っちゃうから、ラウンドしていて楽しくなっちゃったよ」
筒「なんというか、打ち出しやスピン量がどう打っても揃う感じでした。それでいて飛距離も出るし、こんなアイアンを使えばスコアメイクするのは楽ですね」
村田「あと、田辺くんのあのショットやばかったね。約240ヤードのパー4で、残り20ヤードまで行ったやつ」
筒「5番であの距離はないですよね。ドライバーでもあそこまで飛ばす人、あんまり見たことないです」
村田「完全に途中から、飛ばすのを楽しんでいたよね。飛ぶだけじゃないアイアンだってちゃんとわかってる? Tシリーズは飛び系とは違うんだからね」
田辺「気持ちよすぎてつい……でも、あれだけマン振りしても、ヨコブレはないし、振った分だけ飛んでくれてる感じでしたよ」
村田「たしかに高さも出てたし、フライヤーみたいな予想外の飛びという感じではなかったか」
筒「でも、振るのが楽しくなる気持ちもわかりますよ。最近では5番を敬遠するゴルファーも多いですが、あれだけの初速性能と高さがあれば、パワーがなくても大きなボールでピンを狙っていけますからね」
田辺「飛距離も高さも、ひとつ上の次元に行ける感じはしますね。顔もいいし、操作することもできるので『T200』はかなり幅広いレベルのゴルファーに合いそうです」
村田「より高さを出すなら『T300』を選べばいいしね。アイアンが苦手な人はもちろん、パワー不足でロングアイアンが使えなかった人にとってもTシリーズはかなりの武器になると思うよ」
筒「長い番手でピンを直接狙えることは、本当に大きいと思いますよ。間違いなくスコアアップにつながるアイアンですね」
村田「ラボに帰って詳しく計測しないと何とも言えないけど、重心設計が絶妙なんだと思うよ。あとは、極薄に設計したフェースの反発力と寛容性が1番のポイントかな。『マックスインパクトテクノロジー』だっけ? あそこまで距離のバラつきを抑えたのは素直にすごいと思うよ」
筒「ボク的にはFP(フェースプログレッション)のつけ方が秀逸だと思いますね。ヘッドの性能もいいですが、何の違和感もなく構えられる顔へのこだわりがタイトリストらしくて好感が持てます」
筒「ロフト調整は必要ですが、コンボで使うのはたしかにアリですね。しっかりフィッティングして、番手ごとに最適な弾道になるモデルを選べたら、かなりプレーしやすくなるはず」
田辺「その意味で、Tシリーズは6番からPWのセットになっているのは嬉しいですね」
ここまで来たら計測するしかないでしょ!
筒「あとはラボに戻って、ヘッドの計測といきましょう」
田辺「ぜひお願いします。今回は5番アイアンの計測用ヘッドもあるので、いつもはやらない重心位置までみっちりと!」
村田・筒(今日はやること多いな……)
田辺「今回はALBA本誌との連動企画なので、詳しい分析結果はALBA780号(9月12日発売)の『新・ギア総研』に掲載しますので、急ぎお願いします!」
村田・筒(田辺くん……意外と人使いが荒い…)
Text/田辺直喜