筒 「これ、今までに無いタイプですよ!」
筒 「………。(ムッ)じゃ、打ちまーす」
―― 下から順番に各硬さ✕5 ――
筒 「なるほど〜こう来ましたかァ〜〜。村田さんが言ってたフジクラ『エボ』シリーズの40g台とは違うというのは完全に同意です。確かに、走るか粘るかで言えば、間違いなく走ります。でも、インパクト前後の挙動が落ち着いてますね。これは、三菱らしいなぁ〜。これなら、高MOIヘッドにも合うでしょうね!」
筆者 「え? さっき、小坂オーナーや店長が打ってる時に、村田さんが国産ヘッドとかに合うって話をした時に同意してたじゃないですか!」
筒 「さっきは、まだボクが打ってなかったでしょ。長岡さん自身が、先端だけ走らないって、いま言ったじゃないですか。そこのことを言ってるんです。長岡さん、このシャフトって、40Sと40Xになると、急にすごく【軽硬ライクなフィーリング】が出てきます。
手元もしっかりなんですが、先端もしっかり。かといって、センター部分がすごく柔らかいかと言うと、そうでもなく、しなるんだけどシャキッとコシもあって復元の速さがあるという意味での走りなんですね。だから軽量で走るシャフトでありながら、低スピンが打ちやすいし、ボール初速も上げやすい」
P編 「筒さん、難しい表現はやめて」
筒 「………。(分かりにくいかなぁ…)そうですね、40Sと40Xは【最も叩いて飛ばせる40g台】って感じ? そんな軽量シャフトって、今までほとんど無かったカテゴリーでしょう? TRPXの『アフターバーナー』くらいしか、思い浮かばないもん……」
P編 「まぁ、言ってることは分かるんだけど、これで一般ゴルファーは理解してくれるかなぁ…」
筆者 「まぁ、今までの40g台の常識だと、軽いし頼りないと言うか、先だけが走るようなものが多かったもんなぁ〜。つかまるし球が上がりやすいけど、しなり戻りが間に合わずに右に吹けたり、それを嫌がったら強烈フックでOBしたり、左右の往復ビンタ連発でしたもん……(泣)」
P編 「君に技術がないからでしょ!」
筆者 「まぁ………。(泣)でも、みんなそうじゃないの!?(絶対に、経験あるはずだって!)」
筒 「球曲げ世界ランク上位と同じにしないで。ボクは、技術で調整できます!(キリッ)」
P編 「5Sユーザーは、40Xや40Sに食いつくはず」
筒 「同感です。USTマミヤの『アッタスCoool』の時と同じですよね?」
筆者 「ん? なんで『アッタスCoool』が出てくるのよ?」
P編 「10年くらい前って、カスタムシャフトは6Sが基準だったじゃない。それが、ここ数年で5Sユーザーが一気に増えたよね? 一昨年『アッタスCoooL』が出た時、火が付いたのは【6Sから5Xに移行した人と、5Sから4Xに移行した人が多かったから】なんだ。つまり、【強度があって振れるなら、軽い方がヘッドスピードを上げやすい】ことに、競技志向の人は既に気づいてるんだよ」
筒 「はい。40g台でここまで結果が出ると分かったら、5Sユーザー、5Xユーザーは一気に40S、40Xに移行しますよ。だって、スピンも増えないし、安定感もあってしっかり振っていけるんですもん!」
筆者 「時代は変わったなァ〜〜。ついて行けないや……(しみじみ)」
P編&筒 「君はついて来なくていいよ!」
Text/Mikiro Nagaoka