筆者 「えっ、全フレックス同じ重量???」
ちょっと御社の『アフターバーナー』もコンセプトが似てる気がするんですよね。最近は大手メーカーのギリギリ反発でボールスピードばかりを謳うじゃないですか。シャフトメーカーまでボールスピードを謳い始めたか!ってね…」
P編 「ブツくさ能書きはいいから、早く打てば?」
TRPXツアー担当・内藤さん 「長岡さん、硬さはXでいいですか?」
筆者 「はい。これ、なんかXなのに軽く感じますけど、何gですか?」
TRPXツアー担当・内藤さん 「今回『アフターバーナー』はRからありますが、全て51gです」
我ながら、汚過ぎるスイング…(泣)
―― バキッ✕5 ――
筒 「長岡さん、どうなの? っていうか、今日はシャフトを折らないでくださいよ。過去に何度もメーカーの新商品を破壊しだ“実績”がありますよね。しかも、力の入った自信の新作を平気で曲げ倒したりするし……(スイングも力任せで汚いし…)」
筆者 「不思議なフィーリング。こんなにスイングが汚いのに…」
P編 「なに? さっきのトルクのところのことかな?」
筆者 「ええ、多分…。確かに、いつもよりトップを大きくしづらいというか、切り返しで垂れるというか、やや遅れるフィーリングと同時に、めちゃくちゃスムーズに降りてくる動きのシンプルさみたいなものの両方を感じて、脳が混乱するというか…。でも、なぜか芯を食うし、むちゃくちゃ曲がりに強いのが不思議で…。何回打っても真っすぐだし、飛距離が出まくっちゃってるんで…。なんか、この弾道計測器自体がめちゃ甘いんじゃないか? とすら、疑っちゃいますね…」
当たり負けてフェースが開いたりせず、ヘッドが低く長くスムーズにボールを真っすぐ押し出す方向に動いてますね。これなら、エネルギー効率が良くなるはずです。長岡さんなのに、あり得ない!このことだけでも、『アフターバーナー』のフープ層が効いているのが一目瞭然です…」
P編 「そうだね。球を曲げることにかけては、世界ランク上位だからなぁ〜。でも、今日は心なしか、トップのクロスが減ってるように見えるんだけど?」
TRPX内藤さん 「長岡さん、Rも打ってみてください。プロのフィッティングでも、少しフレックスを落とすとすごく結果が出るケースが多いんですよ」
筆者 「え、Rですか? 絶対に曲がりますって!まぁ、いいや、ちょっと打ってみましょう」
―― バキッ✕5 ――
筆者 「なんで柔らかいRなのに、左に行かないの!?」
筒 「だから、『アフターバーナー』なんだと思いますよ? インパクトした後の挙動が、こんなにいい動きをしている長岡さん、見たことないですもん。前からよく言っているとおり、インパクトした後の軌道がいかに重要か。手元の多めのトルクは確かに長岡さんのように鬼クロスする人を助ける可能性もありますが、反対にボクのように手元にトルクが多いと、そこがもたつきと感じる人もいますからね。でも、フープ層の復元の良さは、全員にインパクト後のいい動きに導きます。『アフターバーナー』の良さは、やっぱりそこだと思いますね」
筆者 「佐野さん、すごい、このシャフト! ボクの曲がりをなくすなんて、とんでもない性能ですよ? 筒さんは【フープ層】のことばかり言いますが、ボクは手元側と真ん中より先側でトルクを変えたW(ダブル)トルク構造がシャフトクロスのエラーを取り去る、画期的なシャフトだと思いました!ちょっと弾道計測器が甘い疑惑がありますけど!」
佐野 「あ、ありがとうございます……。(最後の一言が余計っていうか、まだ疑ってるんだ…)」
Text/Mikiro Nagaoka