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フジクラ史上“最速”の加速感!? 『デイトナ スピーダー』が爆速すぎる件

ジャパンゴルフフェアにて、フジクラが盛んにPRしていた『デイトナスピーダー』。谷口拓也プロと一緒に、試打してみると、おったまげ!!!

配信日時:2019年3月29日 07時26分

谷口拓也 「ナニコレ!? めちゃ走るよ?」

本誌でお馴染みの、谷口拓也プロに打ってもらいました!(山代厚男)

本誌でお馴染みの、谷口拓也プロに打ってもらいました!(山代厚男)

筆者 「プロ、フジクラの新作『デイトナスピーダー』の試打インプレッションをいただきたいなと。ヘッドはタイトリスト『TS3』も選べますが、どうしますか?」

谷口拓也プロ(以下、谷拓) 「ボクはテーラーの『M6』が好きだから、『M6』がいいよ。『デイトナスピーダー』ねぇ、なるほど。フレックスと重量はどの辺からいこうかな……。ボク、5Xとかがいいので、そこからいきますか?

飯田 「プロ、今回の『デイトナスピーダー』は従来の重量帯とフレックスという形ではなく、R・SR・S・X・XXでそれぞれ重量がフローしている形ですね。Rで51.5g、SRで56g、Sで61g、Xで64g、XXで66.5gですね。プロの場合は、ヘッドスピード的にXでどうでしょうか」

谷拓 「へぇ〜、そうなんですか。珍しいですね、じゃあXと『M6』の組み合わせでいってみます」
強烈なショット!ボールが可哀想なくらい…

強烈なショット!ボールが可哀想なくらい…

―― バシッ ――

筆者 「どうですか? 開発者の方は『VT』にも近いと仰るんですけど?」

谷拓 「ボクは『VT』ユーザーじゃなかったから分からないけど、これ、むちゃくちゃ走るよ。もう、手元が腰くらいまで来たら、一気にバキュー―――ン!!!って。ナニコレ!? むちゃくちゃ走る!」

筆者 「でも、いまフライトスコープの二田水さんにデータを見てもらっていますけど、まったく曲がってないですよ。そこまで走るって仰ると、普通は昔の初期のスピーダーみたいに、“飛ぶけど暴れる”みたいになってもおかしくないと思うんだけどなぁ…」

谷拓 「(無視して)いや、本当に走るね、コレ…。強烈だわ…。でも、手元側は硬いんですよ。しっかりしてる。それで、切り返して腰くらいまで手元が来たら、一気に戻る。なんというか、シャフトが体の正面で真っすぐの状態に戻ろうとするというか。その状態で一気に走るから曲がりも少ないというか。これだけ走るなら、絶対にヘッドスピードもボールスピードも上がるでしょ!

筆者 「めっちゃ走る=超つかまる、ではない?」

ヘッドがクルッと返るような走り方ではないそう

ヘッドがクルッと返るような走り方ではないそう

筆者 「プロ、この『デイトナスピーダー』はフジクラ史上【最高速度の加速感】らしいのですが、それって、つかまり過ぎたり、スピンが増えたりしないんですか?」

谷拓 「復元が速いからつかまるのは間違いないんだけど、フェース開閉が加速してつかまるタイプの動きじゃないんだよ。なんというか、シャフトが真っすぐの状態をキープして、腰の辺りからすごいスピードで一気にドーーーン!と真っすぐ振り抜ける感じ。

だから、打ち出しも高くなるし、スピンも変に増えないよ。『M6』みたいなヘッドにもピッタリだと感じるね。それに長岡くん、飛ばすためにどういうシャフトが必要かってことだよ。飛距離が出せるシャフトって、まさにこういうタイプ。バーンと走らなきゃいけないし、つかまらなきゃ飛ばないからね

フライトスコープ二田水さん 「いま計測しているフライトスコープだと、シャフトのしなりや加速が可視化できるんですけど、谷口プロのデータを見ると、あまりに加速するからか、少しインパクトで減速というか、無意識に調整を入れていますね。それだけ『デイトナスピーダー』が走るっていうことでしょう

谷拓 「うわぁ、そうなんだ。じゃあ、ちょっとフレックスを落としてSにしてみようか。減速せずに、思い切りいきますよ。加速するシャフトだからといって、調整せず、バーン!といきます」

―― バシッ! ――
筆者 「うわぁ、ボールスピードが76m/s近く出てますよ!? ヤバッ!」

フライトスコープ二田水さん 「うん、いいですね。加速して飛んでます!」

谷拓 「やっぱり、このシャフト、ヘッドスピードもボールスピードも上がるよ。フレックスを落とすと、少し切り返しでもマイルドな感じが出て、一気に走るのは変わらず。飛ぶシャフトだよ、やっぱり」
――谷口拓也プロの後に、筆者も打たせてもらったが、同じ感想だった。今まで打ったシャフトの中で最高速度。ビジネスゾーンの入り口辺りから、一気に加速して振り抜ける。長年ゴルフをしていると、ごくたま〜に、マグレで自分でも驚くほどヘッドが走ってバカ飛びすることがある。(ゴルフ人生で10発あるか、ないか…)そのフィーリングを再現しようとしても、マグレなのでもちろん、再現できない……。(泣)『デイトナスピーダー』の加速感は、極めてその【マグレ加速】に近いフィーリングだった。これを自分のタイミングで振れるものにすれば……。妄想とニヤニヤの加速も止まらないシャフトである(爆)――

Text/Mikiro Nagaoka

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