全部【ギリギリ】で、4機種から最適が選べる!
PCM編集長(以下、P編) 「おっ、待ってたよ。軸線深度お化け!」
筆者 「前回の議論を見ていない人もいると思いますが、プロギア『RS』シリーズにはドロー設計の『RS』、フェード設計の『RS F』2モデルがありましたよね。そこに加わるのが、カンタン“イージー”の『RS E』と、軽量・ヘッドスピードUPで飛ばす『RS RED』という新機種です。プロギア『RS』シリーズには全モデルにナナメになったWクラウン構造が採用されていて、4つのギリギリから最適を選べる体制になった形ですね。プロギアは自社開発の計測器でヘッド全数のCT値検査をするほど、ギリギリ反発にこだわっています」
PCM筒康博(以下、筒) 「それって、既存の『RS』『RE F』で“少ししんどかった”という人に向けてやさしいモデル2機種を開発・追加したということでしょう?」
筆者 「まぁ、そうだと思いますが、2機種ありますからね。打ってみなきゃ、分からないってことで、コースでテストしてみたいなと」
軸線深度MAXヘッドは超つかまる! シャフトも走る!
筒 「まぁ、このシャフトならすっごくヘッドが走るでしょうね。それに、『RS E』には可変スリーブがなく、シャフトは接着式ですからその分既存の『RS』と比べても余剰重量が増えて超深重心かつ、重心角34°で軸線深度が27.5ミリにもなっているんですよ。 普通、ここまで深い重心のヘッドだと挙動がまったりに感じるケースが多いですけど…」
筆者 「なるほど。じゃあ、つかまりそうなので、フェアウェイ右端に狙いをつけて右を狙った方がいいかもですね。オナーいきま〜す!」
――パキーン――
筆者 「!!!(出球、速っ!)フックとドローの間といった感じの球ですね。確かにヘッドが走るし、めっちゃつかまります! っていうかこれ、ギリギリを謳うだけあって、めっちゃ弾きますね! 見るからに出球が速いもん」
筆者 「同感。『RS F』って、プロギアの中ではフェード設計という位置づけにはなってますけど、他社の重心が浅いものから比べると、まだつかまりがいい部類だと感じますし……」
P編 「キミたち、私が打つ前に採点するの、やめてくれる?」
筆者&筒 「す、すみません…」
P編 「さっきから、シャフトの剛性とか重心角も見てたんだけど、長岡や筒さんの球も納得だな…。私もつかまりそうだけど、とりあえず真ん中を狙って打ってみるね」
筆者 「村田さん、なんで、ボクと筒さんがほぼ同じ結果になったのに、それでも同じ球打つんですか! 調べてたなら、少しは対応してくださいってば!」
P編 「………。(最初くらい普通に振るだろ!)う〜〜〜ん、さすが軸線深度27.5ミリというか、確かに今までのRS史上『RS E』は一番つかまるかも…。『RS』もドロー設計でつかまるドライバーだったけど『RS E』の方が、もっとつかまるし上がるね。ちょっとスライス気味の人でもドローがカンタンに打てるくらいつかまるし、右プッシュの類も一切出ないというか、出せない。ドライバーを右にミスするという、苦手意識のある人にもいいだろうね。
でも、元々球をつかまえられるドローヒッターの私は左の林にいくのは当然だよね。しかも、つかまる上にフェースが弾くから、左の方向にすごく飛距離が出てしまう…。反対に、元々球が低いスライスの人なら、上がってカンタンにつかまるから30ヤードくらい平気で伸びると思う」
筆者 「これ、フェースが閉じた状態でインパクトしやすいからか、初速も速いしスピン量も適正からやや少なめになりますよね。だから、多少つかまり過ぎてはいましたけど、全員まったく振ってないのに260〜280ヤード近く飛んでますよ。これは確かにドライバーがつかまらなくて苦手意識のある人はラクかも…。ヘッドも投影面積があって超安心感がありますし」