ドライバー部門
このパー4でのホールインワン未遂は、アマチュアゴルファーにも衝撃的だったようで、発売開始から『M4』は突出した人気となり、上半期の販売ランキング1位を快走した。
さらに、2017年に大ヒットした『GBB EPIC』のような勢いはないものの、キャロウェイの『ROGUE』シリーズも健闘した。夏前後からは、プロギア『RS』シリーズ、そしてタイトリスト『TS』シリーズ、ヤマハ『インプレス UD+2』と各社から話題作が発売され、発売週の1位を獲得した。好モデルが矢継ぎ早に登場し、まさに群雄割拠の様相だった。
しかし、ランキング1位はダンロップの『ゼクシオ テン』だった。2018年は2年周期で発売される『ゼクシオ』の1年目。年初には週間ランキング1位を譲り、初年度からこれほど苦戦した『ゼクシオ』はこれまでなかったことだが、終わってみれば1年間を通して高い人気を誇り、王者『ゼクシオ』を印象づける結果になった。
『ゼクシオ テン』が売れた背景には、他のメーカーの多くが、ツアープロが使用するアスリートモデルを主軸に展開し、対象ゴルファーの取り合いとなったことに対して、『ゼクシオ』がより年輩層をターゲットにしていて競争がアスリートモデルほど熾烈でないことがある。そして、『ゼクシオ ナイン』から定価を8000円下げ、従来の8万円税別に戻したことなどで、既存ファンを離さないことにも成功している。
特筆されるのは、ピン『G400』だ。ランキングは4位、さらに2018年発売の『G400 MAX』が5位にランクインしている。これに兄弟モデルの『G400 LS Tec』と『G400 SF Tec』の計4モデルを合計すると、1位の『ゼクシオ テン』を上回る売上をあげているのだ。2017〜18年は、ピンがかつてないほど、国内市場で大きな存在感を放った年といえるだろう。
◆ドライバー部門ランキング
1.ダンロップ ゼクシオ テン
2.テーラーメイド M4
3.キャロウェイ ROGUE STAR
4.ピン G400
5.ピン G400 MAX