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藤田さいきが日本シャフトと契約。決め手になった「一周回って日本シャフト」の意味

日本シャフトから、藤田さいきと用具契約を結んだとアナウンスがあった。

配信日時:2023年2月28日 10時40分

日本シャフトから、契約プロに関する連絡があった。
 
「2023年より藤田さいきプロとの用具提供契約を締結致しました。藤田プロはN.S.PROの1W用カーボンシャフトを含む当社製品を使用して2023年シーズンを戦って参ります。2022年シーズンはN.S.PRO Regio Formula MB+とN.S.PRO950GH neoを手に11年ぶりの復活優勝を果たした藤田プロ。日本シャフトが世界へ発信し続ける【総合シャフトメーカーならではのシャフトマッチング】をツアーの最高峰の舞台で見事証明しました。さらにハイレベルなパフォーマンスを目指して取り組む姿は、日本シャフトのものづくりへの姿勢と相通ずるものがあり、共に高め合うことの出来るパートナーとして、今回契約をする運びとなりました」(同社広報)
 
改めて同社の栗原一郎氏に契約にまつわる裏話を聞くと「一周回って日本シャフトを選んでくれたこと」と、その深い信頼関係を明かした。

昨年の「大王製紙エリエールレディス」では、11年ぶりの優勝に泣き崩れた藤田さいき

昨年の「大王製紙エリエールレディス」では、11年ぶりの優勝に泣き崩れた藤田さいき (撮影:GettyImages)

「キャリアの長い藤田プロですが、近年は契約フリーで戦う中で、クラブに関する様々な悩みで調子を崩すことが多々あったそう。ヘッドやシャフト、どんなモノでも選べる半面、調子や状況に応じて合うモノを本当に選び抜く大切さ、適切なスペックに関する知識やサポートを得る重要性を、当社のツアー担当とやり取りを重ねる中で、痛切に感じたそうです。
 
昨年終盤に当社製品で復活優勝をはたしたことで、悩み苦しんだ過去の経緯を払拭できたため【もうNSしか使わない!】と言って頂けるようになりました。キャリアの仕上げにさらなる成績を出すため、どんなシャフトでも選べる中で【一周回って日本シャフト】を選んで頂けた心意気が非常に嬉しく、我々もその想いに応えたいと思いました」(栗原氏)
 
【藤田さいきの使用シャフト】
ドライバー/N.S.PRO Regio Formula MB+ S55
フェアウェイウッド/N.S.PRO Regio Formula MB+ S55
ユーティリティ/N.S.PRO MODUS3 HYBRID PROTOTYPE
アイアン(5I~PW)/N.S.PRO 950GH neo
ウェッジ(50、54°)/N.S.PRO 950GH neo
ウェッジ(58°)/N.S.PRO MODUS3 WEDGE105

藤田の使用シャフトで注目は、ドライバーの『N.S.PRO Regio Formula MB+ S55』になるだろう。36歳のシーズンにして、昨年は一昨年の245.14ヤード(15位)から250.06ヤード(8位)へと平均5ヤードも伸ばしている。また、昨年は契約フリーの稲見萌寧も『N.S.PRO Regio Formula M+』に変更したことも記憶に新しいところ。

⇒⇒契約フリーの藤田さいき、1WもアイアンもPINGの新作にスイッチV【勝者のギア】
 
シャフトメーカーの契約締結はレアケースだが、同社はカリー・ウェッブに始まり、昨年1月から池田勇太、そして今年から藤田さいきと「3人も契約しているのは珍しいケースかもしれません」と栗原氏は笑う。近年クラブ契約フリー選手が増え続けているが、彼らを底支えする「縁の下の力持ち」的な存在となるのには、同社の保有する製品群も背景にある。
 
アイアン用スチールシャフトという、選手がスイングを作る上での基礎となる部分はもちろん、稲見や藤田の移行で弾みのつくウッド用カーボンシャフト。そして、ハイブリッド用にはカーボンとスチールの融合モノなど、あらゆる素材で全方位の要望に応えられるのだ。はたして、カーボンシャフトメーカー勢はこの契約の動きに追随するのだろうか。

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