岩井千怜

アベレージゴルファーだった父の影響で、二卵性の双子の姉・明愛とともに8歳からゴルフを始めた。中学時代には陸上にも励みつつ、ゴルフではジュニア大会で度々優勝し、名を馳せた。高校進学を機にゴルフに専念し、埼玉栄高校在学中は、2018年の「丸山茂樹ジュニアファンデーションゴルフ大会」の高校女子の部で優勝するなど活躍した。2020年10月の「スタンレーレディス」でベストアマに輝き、12月には姉妹そろって出場した「全国高等学校ゴルフ選手権特別大会」で、8年ぶりの団体優勝を果たした。高校卒業後は武蔵丘短期大学に進学。

2021年6月のプロテストでは明愛とともに一発合格し、史上3組目の双子同時合格を果たした。9月のステップ・アップ・ツアー「カストロールレディース」でプロ初優勝を遂げ、さらに2週間後の「山陽新聞レディースカップ」では明愛がプロ初勝利を挙げた。姉妹による2戦連続優勝は国内ツアー初の快挙であり、岩井姉妹の強さを印象付けた。

2022年には「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で新人一番乗りとなるレギュラーツアー初優勝を達成し、“新人賞”にあたる『ルーキー・オブ・ザ・NEC軽井沢72賞』も同時に受賞した。続く「CAT　Ladies」も制し、“初優勝から2週連続V”を史上3人目に達成した。2023年もシーズン2勝を挙げてトッププロの仲間入りを果たす。2024年には、5月12日の『母の日』に「RKB×三井松島レディス」で自身が2年連続優勝を果たし、6月16日の『父の日』に「ニチレイレディス」で明愛が勝利したことで、“親孝行な娘”として話題になった。2025年「リビエラマヤオープン」で米ツアー初優勝を果たした。2歳下の弟・光太も日大でゴルフに励んでいる。

2024年1月1日に発生した能登半島地震を受けて、『人を助けたい・笑顔を届けたい』という思いから、明愛とともに「iwai SMILE Project」を発足。両親の教えに従い、社会貢献にも積極的に取り組んでいる。自分の性格について問われると“慎重”と分析していたが、ゴルフでは攻める姿勢も大切にするようになった。公式インスタグラムでは、姉や友人と音楽やアウトドアを楽しむ様子や自作のイラストを投稿することもある。9月には来季の米国女子ツアー出場権をかけた最終予選会「ファイナルQT」に出場することを発表した。（2025年5月26日現在）

優勝トーナメント
【2022年】
NEC軽井沢72ゴルフトーナメント
CAT Ladies
【2023年】
RKB×三井松島レディス
宮里藍 サントリーレディス
【2024年】
ダイキンオーキッドレディス
RKB×三井松島レディス
樋口久子 三菱電機レディス
【2025年】
ダイキンオーキッドレディス
リビエラマヤオープン