ALBA Net  ゴルフ
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ゴルフ辞典 ルール&マナー

その他

ハーフターンの休憩時に車に忘れたクラブを持ってきて追加した
スタートしてすぐに、キャディバッグの中にウェッジが入っていないことに気が付きました。車のトランクに置き忘れたんです。そこで、ハーフターンの休憩時に急ぎ駐車場まで取りに戻り、追加しました。これは、競技会では何かのルール違反になりますか?
13本以下の場合は、途中でクラブを追加することができる。

解説

もともとプレーヤー所有のクラブなので、13本以下であり、不当にプレーを遅らせることがなければ追加してOK

このケースでまず前提になるのは、プレーヤーが14本に満たない、13本以下のクラブ数でスタートしていること。 14本のクラブでスタートしていたにもかかわらず途中で追加した場合、プレーヤーはその追加クラブを除外したうえで、除外したことを一緒にラウンドするプレーヤーに伝えなければならない。

さて、13本以下であった場合だが、プレーヤーは、「14本のクラブの制限までラウンド中にクラブを追加することができる」(規則4−1b (1) )となっている。ただし、そのときは「不当にプレーを遅らせる」こと、「そのコースでプレー中の他の誰かからクラブを追加する、あるいは借りる」こと。そして、「ラウンド中にそのプレーヤーのために誰かが運んでいた部品からクラブを組み立てる」ことはできない。

この違反に対するペナルティは、違反があった各ホールに対し2罰打の付加(ただし、1ラウンドでは最大4罰打まで)である。

なのでこのケースは、ハーフターンの休憩を利用して自分のクラブを持ってきて追加したのだから、ルールには抵触せず、違反にはならない。

また、この場合は、自分の所有クラブではなく、クラブハウス内のショップで購入して追加することもできる。

ちなみに、14本のクラブでスタートし、ラウンド中にクラブを紛失したり損傷したときは、原則、別のクラブに取り換えることはできない。だがその損傷が外的影響や自然の力によって、またはそのプレーヤーやキャディ以外の第三者(旧ルールの局外者)による場合は、取り換えが認められている。

ただし、そのときも前述の「不当にプレーを遅らせる」ことや、「そのコー スでプレー中の他の選手から借りる」ことはできない。

『ALBA 792号(2020年3月12日発売号)』より

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