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18歳の菅楓華はパット決まらず悔しいV逸「勝つまでネイルもヘアカラーもガマンします」

ステップ・アップ・ツアー開幕戦は最終ラウンドが終了。3位タイで終えた菅楓華が勝つまでにガマンすることとは?

所属 ライター
臼杵孝志 / Takashi Usuki

配信日時:2024年4月7日 10時00分

<YANMAR HANASAKA Ladies Golf Tournament 最終日◇6日◇琵琶湖カントリー倶楽部 栗東・三上コース(滋賀県)◇6482ヤード・パー72>

首位タイから初優勝を狙った菅楓華はグリーン上で苦戦した。パット数は決勝ラウンドに進んだ67人のうちワーストタイの35回。同じく首位から出て、優勝した永嶋花音は28回だから敗因は明白だった。

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「ショットは良かったし、チャンスはあったけど、そこを決められなかった。パッティングは朝の練習から怪しくて、気持ち悪さがあった。そのままコースに出て、修正もできませんでした。やっぱりパッティングですね。せめてイーブンに戻したかったけど、あっという間に終わってしまいました」
1番パー5で幸先よくバーディを奪ったが、2番パー3は3パットのボギー。3番パー4は1.5メートルのバーディパットを外し、4番パー4は2メートルのパーパットがカップに嫌われた。7番パー4のボギーも3パット。後半も3打目をピン左2メートルにつけた10番パー5などチャンスをものにできなかった。厳しいコースセッティングでロースコアの優勝争いとなったが、トータルスコアがアンダーパーだった上位8人の中で、最終日のオーバーパーは18歳のルーキーだけ。一打足りずトータル3アンダーの悔しい終戦に「次の試合までにはしっかり修正したい。そうじゃないと勝てないから」と唇をぎゅっとかんだ。

得意のショットはこの日もキレキレで、グリーンを外したのは2回しかなかった。3日間トータルのパーオン率は断トツの83.33%。「距離もきょうは結構飛んでいた。いい感じで来ていると思います」。宮崎・日章学園高の4学年上の先輩となる永嶋との優勝争いには敗れたが、プロデビューからレギュラーツアー2試合、そして今回とショットは好調で、パッティング以外の話になるといつもの笑顔になる。

2月の高校卒業後は、同じ宮崎出身で年齢も同じモデルのインフルエンサー、さくらのYouTubeなどを参考に、高校時代はできなかったメイクの勉強をしている。おしゃれにも興味津々で、今はネイルとヘアカラーが最大の関心事だが、「優勝できるまでは両方ともガマンします」と願掛けにも似た誓いを自分に立てた。「早くネイルをしたい。真っ黒な髪もカラーしたい。頑張らないと」。18歳の普通の願望が、優勝への大きな原動力となる。(文・臼杵孝志)

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