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ベテランがくだした“スタート20分前”の決断 服部真夕がひさびさ優勝争いへ「“いいんだ”と認めていいかも」

ベテランがくだした“スタート20分前”の決断 服部真夕がひさびさ優勝争いへ「“いいんだ”と認めていいかも」

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2021年7月1日 16時45分

ベテランの味が光る! 服部真夕はひさびさ勝利へ突き進む
ベテランの味が光る! 服部真夕はひさびさ勝利へ突き進む (撮影:福田文平)
<Sky レディースABC杯 3日目◇1日◇ABCゴルフ倶楽部(兵庫県) ◇ 6590ヤード・パー72>

スタート直前の決断が、見事ハマった。3打差の2位からスタートした服部真夕が、アンダーパーわずかに5人という難コンディションのなか「70」をマーク。トータル6アンダーで単独トップに立った。スタート前、風が吹くコースを見て、ベテランらしい“采配”が光った。

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その決断とは、クラブ選択。「3番(パー3、195ヤード)がアゲンストになる。4番ユーティリティ(UT)では厳しいけど、5番ウッドだと合わすのが難しい。それで急きょ3UTを入れました」。前日まで使用していた3番ウッドを抜いて、ミズノの『GX』の3UTを入れたのはスタートわずか20分前。だがこれが成功した。

南西の風2.6m/sから、3日目は東南東の4.7m/sに風のコンディションも変わった。時にはピンフラッグが激しくはためくほどだったが、そのなかでこの3UTが生きた。3番のほか、4番パー5のセカンド、さらに15番パー5のセカンドショットでも使用。そのうち15番では、200ヤードから使用し、3打目に残したかった85ヤード地点にきっちり落とした。「結果的に正解でしたね」。一日を通じて心強い1本になった。

5番パー4でボギーが先に来たが、直後の6番でバウンスバックに成功し、流れに乗った。「ショットもよかったし、長いパットも距離感がよく、ストレスなく次のホールに行けました」。前日首位で同組のリ・ハナ(韓国)が7番までに4つ落とす展開だったが、「ほかがどれだけ伸ばしているか、落としているかも分からない。淡々とできればと思っていた」。落ち着いたプレーを心がけた結果、その差が詰まり、そしてまくった。

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