岡田も、稲垣と同じくトータル5オーバーで3日目を終えた。「ティショットが荒れて苦しかった」と2つ落としてのホールアウトとなったが、2カ月ほど前には「フェアウェイにも飛ばずゴルフにならなかった」という、どん底状態からは上向いており、それが自信にもなっている。残り1日だが、目標は「アンダーパー」。そのために「一つひとつ(バーディを)上積みしたい。自分のゴルフに集中して頑張ります」と意気込んだ。
今年の春に高校を卒業。コロナ禍により今年に延期となった20年度のプロテストを受けたが、5月の第2次予選で敗退した。次は年内に行われる“2度目”のテストでの合格に向け、練習を続けている。「試合、コースになるとまだ気持ち的に振り切れない。しっかり振ることを意識したい」と、さらにショットに対する自信を回復したいところだ。
今大会は14年の第1回大会から、“関西のアマチュア発掘”を目指し、プロを目指す若い力に経験の場を与えている。その初年度には、当時アマチュアだった堀琴音が優勝。以降、勝みなみ、西村優菜らが、プロへと巣立っていった。“兵庫からプロ、そして世界へ”。最終日も、アマチュア3人のプレーに期待したい。(文・間宮輝憲)