これが「生きた」という1つが、この日の8番パー3。フックラインの7メートルを決めて、バーディを奪ったのだが、「朝、練習していたイメージのまま打てました」と“予習”がスコアにつながった。これ以外にも、アースの会場でほかの選手の打ち方などもじっくりと研究。普段、選手として練習グリーンにいる時にはじっくり見ることができないポイントを、ギャラリーになることで学ぶことができた。
開幕前日には、先日の最終プロテストで合格した同学年の小倉彩愛(さえ)らと一緒に、楽しく練習ラウンドを回った。「(合格は)自分のことのようにうれしかったですね。一緒に上を目指せる同級生がツアーに増えると、高校時代みたいに切磋琢磨できると思います」。今後、ともに長く戦っていくライバルの存在は大歓迎だ。
「私は“初めて”という言葉が好き。ステップ・アップ・ツアーで初めての4日間大会で勝ちたいです。まずは4日間回れるように」。目で見て得た収穫、そして肌で感じる刺激を力にして、残り3日間も上位で戦っていく。(文・間宮輝憲)
