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全試合必勝を誓った河本結、年間勝の4ステップ最多記録で女王戴冠【2018年女子ステップ・アップ・ツアー振り返り〜後半戦】

全試合必勝を誓った河本結、年間勝の4ステップ最多記録で女王戴冠【2018年女子ステップ・アップ・ツアー振り返り〜後半戦】

所属 ALBA Net編集部
標 英俊 / Hidetoshi Shimegi

配信日時:2018年12月31日 14時56分

シーズン開幕時は“サードQT敗退の非会員”という立場だっただけに、今季の活躍は、まさにステップ・アップの象徴といえるが、目標をひとつひとつクリアした結果が今シーズンの躍進に繋がっている。

京都レディースオープン終了後には「シーズン初めはここまで優勝争いができると思っていなかったですし、今年1月から新たにコーチと取り組みを始めて“少しずつ結果を残せればいいね”という話をしていましたが、自分のなかでは『賞金ランキング1位になる!』といっていました。ステップ初優勝、プロテスト合格と目標を達成してきましたが、『まだ満足してはいけない!』というのはやっぱり一番先にきますね。(ステップ終盤戦は)『勝ちたい!』というより『負けたくない』という気持ちで戦っていました。誰よりもその思いは持っていましたし、自分のことを一番信じていたからこそだと思います」と思いを打ち明けていた。

毎試合“必勝”を掲げて、自分の気持ちを高め、訪れたギャラリーに熱いプレーを披露。終盤のハイライトのひとつは日台交流うどん県レディースでの最終18番パー5。プロテスト合格同期の脇元華との優勝争いで、ともに9アンダーで最終ホールを迎えた。自身は先に2オンに成功するが、脇元も3打目をバーディチャンスにつけ、拮抗した展開で両者がグリーンへ。河本は8mのイーグルパットを決めれば、勝利が確定する状況だったが、難しいラインを見事沈めて、豪快なガッツポーズ。グリーンサイドにいたギャラリーに“下部ツアーでもこんな劇的な優勝争いが楽しめるんだ”と知らしめることができたシーンでもあった。

もう一人、ステップ後半戦に奮起した選手を挙げるなら、丹萌乃だろう。今季QTランキング85位でTP単年登録選手としてツアーデビュー。ステップ前半戦の「静ヒルズレディース 森ビルカップ」2位、「ANA PRINCESS CUP」2位タイなど結果を残していた。だが自信を深めて挑んだ4度目のプロテストは、最終で1打およばず、合格を逃してしまう。

失意のなか迎えた山陰合同銀行 Duoカードレディースだったが、悔しさをバネにステップ初勝利をつかみとった。同大会はプロテスト合格者のお披露目トーナメントという位置づけが強い試合だが、「(合格した選手たちに)負けたくなかった。年下の選手も多く参戦してきている。勝利を挙げることができれば、自信をつけられる」とリベンジの気持ちで勝ち得た優勝だった。

以後も「中国新聞ちゅーピーレディースカップ」「京都レディースオープン」で2位タイとステップ2勝目にあと一歩まで迫る活躍を見せ、ステップ賞金ランキングは3位に。ファイナルQTでも7位と好成績を残し、来季は初のレギュラーツアー本格参戦年となる。22歳で迎えるツアー2年目は、今季の経験を生かし、悲願のプロテスト合格とレギュラーツアーでの躍進を目指す。

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