マキロイのスイング解析が、米ツアーの飛距離を伸ばした
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マキロイは現代ゴルフの申し子です。最近、PGAツアーの選手たちが劇的に飛距離を伸ばしているのは、マキロイのスイング解析が進んだ結果、起こっていること。大きいプレーヤーが飛ぶのは当たり前だったんですけど、なぜあれだけ体の小さいマキロイがこんなに飛ぶのか。みんなが注目したことで「飛ばしても意外とリスクは少ないかもしれない」とゴルフ界を飛躍的に進歩させたのです。
ドラコン選手のようなタテの重心移動で飛ばす
そして腰を高速回転するために地面からのエネルギーをもらって両足が伸びていきます。地面反力を回転動作として使っている典型的な例です。これだけ振っているにもかかわらず、フェースが閉まって下りてきているからボールも曲がりません。マキロイはドラコン選手のスイングを競技レベルに持ち込んだのです。
クラブを振る方向と反対側に腰が戻る
最新のスイング解析器「スイングカタリスト」によって、地面反力が測れるようになりました。これがあれば、それぞれの選手の効率よく打てる最適解が分かるので、ビックリするくらい飛ぶようになります。今のアメリカのコーチたちは、地面反力計を自分で持っているか、あるところに行って計測して、選手の飛距離を最大化する努力をしている。マキロイの登場とスイング解析器の進歩によってPGAの選手たちは劇的に飛ぶようになったの
です。
1973年生まれ。神奈川県出身。1997年からツアープロコーチとしてのキャリアをスタート。中嶋常幸、佐藤信人、米山剛などのコーチを務めた。現在は成田美寿々や穴井詩らを指導している。東京大学ゴルフ部監督としての顔も持つ。