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「負けることが嫌い」タイガーの元相棒ジョー・ラカバ氏が語るキャディの資質

タイガー・ウッズ(米国)の元相棒として知られるジョー・ラカバ氏。キャディに対する思いを語った。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年2月3日 14時00分

ジョー・ラカバ氏(左)とタイガー・ウッズ
ジョー・ラカバ氏(左)とタイガー・ウッズ (撮影:GettyImages)

タイガー・ウッズ(米国)の元相棒として知られるジョー・ラカバ氏が、海外メディアのインタビューでキャディという仕事への熱い思いを語った。

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試合においてキャディは、これまで以上に欠かせない存在となっている。数字に非常に強く、選手のセラピストであると同時に、ラウンドを支えるサイドプレーヤーでもある。

コネチカット州の中流階級で育ったラカバ氏は、地元ニュータウンでときどき父親やクラブチャンピオンシップのキャディをするだけだった。「本職にしようなんて思ったことはなかった」と当時のことを振り返る。

そんなラカバ氏が本格的にキャディを始めたのは1987年、22歳のときだ。いとこのケン・グリーン(米国)から「フルタイムでやらないか」と誘われて、引き受けたのがきっかけ。「(キャディをした最初の1週間が)本当に楽しかった。チームスポーツをしてきた私にとって、競争心が魅力的だった」と躊躇(ちゅうちょ)なく最初から受け入れる予定だったという。

3年間グリーンのキャディを務めたあとは、フレッド・カプルスを20年間、ダスティン・ジョンソン(ともに米国)のバッグを4年間担いだ。2011年以降はタイガー・ウッズ(米国)の専属となり、19年にはともに「マスターズ」を制した。タイガーについてラカバ氏はこう語る。

「彼は多くを求めない。でもたくさんの情報が好きなんだ。それらを解読して考えるのが好き。夜中の3時ごろ、とあるホールの風の読みについて連絡がきたことがあるくらいだ」と24時間、週7日ゴルフと向き合い、考えている。そして、ほかの選手との圧倒的な違いは「人やものを責めない。これまでともにした110回のトーナメントで『読みが違った』『クラブが違う』と言われたことは一度もない。彼は自分のやることすべてに責任を持つ」。

タイガーをはじめ多くの名選手から信頼を勝ち取ってきたラカバ氏だが、その要因をどう考えているのだろうか。「自分にはグリーンを読む才能があるといつも思っていた。あとは言語コミュニケーションだ。選手との関係は、文字に起こせるようなものではない。うまく信頼関係を築けるかだ。共通の話題があるか。そして楽しむことができるか」。技術はもちろんだが、選手との意思疎通が何より重要だという。

「周りからも言われるが、勝つことよりも負けることが嫌い。それがあるから私は前に進めるし、ゴルフを愛し続けられるのだと思う」と思いを語った。

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