P・ミケルソン、悲願のタイトルには惜しくも届かず2位タイ

＜全米オープン　最終日＞◇22日◇ベスページ・ステートパーク・ブラックコース(7,445ヤード・パー70)

　病気と闘う夫人に最高のプレゼントを届けるため最後まで戦い続けたフィル・ミケルソン(米国)だったが、シルバートロフィーにはあと一歩及ばなかった。

タイガーチャージ不発！“ダブル連覇”はならず

　日曜までに72ホールを消化できず、現地22日月曜に最終ラウンドがずれ込んだ米国男子メジャー第2戦「全米オープン」。ミケルソンは最終ラウンド前半6番、7番で連続ボギー叩きスコアを落とすもここから脅威の粘りをみせる。9番でバーディを奪い悪い流れを断ち切ると、12番でもバーディを奪取。そして、直後の13番パー5で圧巻のイーグルを奪い、一時は4アンダーで単独首位に浮上。愛妻にささげるメジャータイトル。ドラマは最高の結末へ向け動き出したかに思われた。

　しかし、15番でボギーを叩くと17番ショートホールでも短いパーパットを外し痛恨のボギー。最終ホールもスコアを伸ばすことが出来ず、結局トータル2アンダーでホールアウト。最終ラウンド崩れながらも終盤持ち直したルーカス・グローバー(米国)に2打及ばず2位タイに終わった。惜しくも栄冠には届かなかったが、夫人に届けとばかりに最後まで優勝争いを演じたミケルソンに、ニューヨークの熱狂的なファン達は惜しみない声援を送った。暖かい後押しを受けたレフティは愛する妻のために戦い続ける。

【最終結果】
優勝：ルーカス・グローバー(-4)
2位T：フィル・ミケルソン(-2)
2位T：デビッド・デュバル(-2)
2位T：リッキー・バーンズ(-2)
5位：ロス・フィッシャー(-1)
6位T：タイガー・ウッズ(E)
6位T：ソレン・ハンセン(E)
6位T：ハンター・メイハン(E)
9位：ヘンリック・ステンソン(+1)
10位T：ローリー・マキロイ(+2)
10位T：マット・ベッテンコート(+2)
10位T：セルヒオ・ガルシア(+2)
10位T：ライアン・ムーア(+2)
10位T：スティーブン・エイムズ(+2)
10位T：マイク・ウィアー(+2)