「正直、想像以上だった」とは、タイガー・ウッズ(米国)の相棒キャディ、ジョー・ラカバの言。「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」で試合に復帰し、大復活ぶりをアピールした“ボス”の姿に、ラカバは驚きと喜びの混じり合う笑顔を見せた。
【スイング連続】1年前…復帰したタイガーは下半身の使い方が変わった
今年4月に行われた腰の手術から7カ月ぶり、試合復帰は10カ月ぶり、4日間を戦うことができたのは昨年のこの大会以来、実に364日ぶりのことだった。9月下旬から行なわれた「プレジデンツカップ」の会見では「今後のことは、まったくわからない」と悲痛な表情で発言し、試合復帰はおろか引退の可能性さえ取り沙汰された。
戦線離脱となっていた間、ウッズはラカバに「前途洋々の若い選手へ乗り換えろ。何なら僕が口をきいてやる」と自ら勧めたそうだ。だが、ラカバは頑としてそれを拒み、ウッズの復帰、復活を信じていた。
だからこそ、徐々に健康な肉体を取り戻し、力強く球を打てるようになったウッズの姿を見たラカバの感慨はひとしおだったのだろう。