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【WITB】初メジャー制覇をもたらしたトーマスのウッド戦略とは?

【WITB】初メジャー制覇をもたらしたトーマスのウッド戦略とは?

配信日時:2017年8月15日 07時42分

全米プロゴルフ選手権」で、ジャスティン・トーマス(米国)がメジャー初制覇を果たした(今季3勝目、ツアー通算5勝目)。

トーマス、ラッキーバーディにこの表情!

もともとパッティングの上手さが目立っていたが、トップクラスの飛距離と安定した方向性の両立がメジャーVを後押ししたといっても過言ではない。クラブ専門家である筒康博によれば、使用ドライバーはスイングにマッチする設計がなされているという。

「テレビで見ていると、ドライバーは春先に仕上げたスプーン並みの短尺設計のまま打っていました。使用ヘッドとシャフトは、前回優勝時と変わっていません。トーマスはややアッパーブロー軌道で打てるため、打ち出し角は十分に確保。そのため、硬くても振りやすい短尺設計を使用しているというわけです。操作性が高い『ディアマナBF 60』モデルは、トルクも少なく余計なヘッドの動きがない。圧倒的なヘッドスピードの持ち味だけに、この設計だからこそ安心してティショットを振り抜いていました」(筒康博)

また、以前は2番アイアンを使用するときもあったが、今大会では5番ウッドを投入。「おそらく、長いパー4ホール対策で5番ウッドを入れていたのでしょう。どんどん低スピン化しているアイアンよりは、クラブ長さが長くて深重心設計のウッドのほうが余計なランが出ず、狭いフェアウェイでも狙いやすいはずです」(筒康博)。しかも、高い弾道で打てるため、米ツアーの硬いグリーンでも止められるメリットがある。よりランが出にくい3番ウッドをティショットでドライバー代わりに使用していたように、5番ウッドもクエイルホロー攻略の一環として投入していたのだ。

コースによって変化させるクラブセッティングと方向性を安定させるドライバースペックがあってこそ、トーマスの逆転勝利が可能だったわけだ。

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